東京から伊豆方面へ向かう特急列車「踊り子」。
観光や帰省で利用する人も多く、東京駅から乗る際に
「どこから乗ればいいのか」
「切符はどうやって買うのか」
など、迷うこともあるかもしれません。
特に初めて利用する場合、広い東京駅の中でスムーズに乗車するためには、事前に乗り場や乗車方法を知っておくことが大切です。
この記事では、東京駅から「踊り子」に乗るための詳しい情報を初心者向けにまとめました。
乗り場の場所や切符の買い方、乗車前に気をつけるポイントまで、安心して旅を楽しむためのコツを紹介します。
東京駅での「踊り子」乗り場はどこ?
東京駅から「踊り子」に乗る場合、9・10番線ホームからの発車になります。
このホームは、JR東海道線の列車が発着するホームで、「踊り子」のほかにも、熱海・沼津方面へ向かう普通列車などが利用しています。
■ 東京駅のどのあたりにあるの?
東京駅はとても広く、在来線のホームだけでも20以上あります。
そのため、「踊り子」に乗るための9・10番線ホームの場所をしっかり把握しておくとスムーズです。
9・10番線ホームは、東京駅の南側(八重洲南口・丸の内南口の近く)にあります。
駅の北側(八重洲北口・丸の内北口)から入ると距離があり、移動に時間がかかるので注意しましょう。
■ 乗り場への行き方
東京駅のどこから入るかによって、スムーズに行ける改札が変わります。
以下のルートを参考にしてください。
◎ 新幹線から乗り換える場合
新幹線で東京駅に到着したら、まず「八重洲南口」改札を目指しましょう。
そこから在来線の「東海道線ホーム(9・10番線)」へ向かうと、最短ルートでたどり着けます。
◎ 山手線・京浜東北線・中央線から乗り換える場合
山手線や京浜東北線(緑色・水色の電車)を利用して東京駅に来る場合は、「南通路」または「丸の内地下南口」を通るとスムーズです。
◎ 東京駅の外から入る場合(改札の外から)
駅の外から東京駅に入る場合は、以下の改札を利用するのがおすすめです。
- 八重洲南口(新幹線の改札に近く、東海道線のホームまで行きやすい)
- 丸の内南口(地下鉄やバスを利用した場合に便利)
■ 迷いやすいポイントと対策
東京駅はとても広いため、初めて利用する人にとっては「どこを通ればいいの?」と迷いやすい場所が多いです。
以下のポイントを押さえておくと、迷わずスムーズに「踊り子」に乗ることができます。
- 「東海道線」の案内を目印にする
東京駅の構内にはたくさんの案内表示がありますが、「踊り子」の専用案内は少ない場合があります。
そのため、「東海道線(9・10番線)」の表示を目印にすると分かりやすいです。 - エスカレーターやエレベーターの位置を確認しておく
東京駅のホームは広く、移動に階段を使うことも多いです。
荷物が多い場合は、エスカレーターやエレベーターの位置を事前にチェックしておくと便利です。 - 出発時間の10〜15分前にはホームに着く
「踊り子」は座席指定制の列車ですが、ホームに並ぶ場所が決まっているため、時間に余裕をもって乗車位置を確認しましょう。
特に週末や観光シーズンは混雑することがあるため、余裕をもって移動することが大切です。
「踊り子」とは?基本情報をチェック
「踊り子」は、東京駅と伊豆方面を結ぶ特急列車です。
美しい海岸線や温泉地へ向かう観光列車としても人気があり、1981年の運行開始以来、多くの人に親しまれています。
■ 「踊り子」の運行ルートと行き先
「踊り子」は、東京駅を出発して伊豆方面へ向かう特急列車です。
主な行き先は次の2つです。
- 伊豆急下田行き(伊豆急行線に直通)
東京 → 熱海 → 伊東 → 伊豆高原 → 伊豆熱川 → 伊豆稲取 → 河津 → 伊豆急下田
伊豆急下田は、温泉や美しい海が楽しめる人気の観光地です。 - 修善寺行き(伊豆箱根鉄道に直通)
東京 → 熱海 → 三島 → 大場 → 伊豆長岡 → 修善寺
修善寺は、歴史ある温泉地で落ち着いた雰囲気が魅力です。
■ 「踊り子号」と「サフィール踊り子」の違い
「踊り子」には、通常の「踊り子号」と、豪華仕様の「サフィール踊り子」の2種類があります。
特急列車 | 車両の特徴 | 指定席 / 自由席 | その他のポイント |
---|---|---|---|
踊り子号 | 一般的な特急列車 (185系 → E257系) | 一部自由席あり(列車による) | 比較的リーズナブルで乗りやすい |
サフィール踊り子 | 高級感のある観光特急(E261系) | 全席グリーン車 (プレミアムグリーン車あり) | 食事サービスあり・座席が広く快適 |
「サフィール踊り子」には自由席がなく、全席グリーン車以上なので、通常の「踊り子」よりもリッチな旅行を楽しみたい人におすすめです。
■ 主要な停車駅と所要時間
東京駅から終点までの所要時間は、目的地によって異なります。
- 伊豆急下田行き:約2時間30分
- 修善寺行き:約2時間
途中停車駅は列車によって異なりますが、基本的に熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田の順に停車します。
乗車券・指定席の購入方法
「踊り子」に乗るには、乗車券と特急券の2種類の切符が必要です。
購入方法はいくつかあるので、初心者でも分かりやすいように解説します。
■ 乗車券と特急券の違い
切符の種類 | 役割 | 必要かどうか |
---|---|---|
乗車券 | 東京駅から目的地までの基本運賃 | 必須 |
特急券 | 特急列車(踊り子)に乗るための料金 | 必須 |
「踊り子」は新幹線と同じく特急列車なので、普通列車とは違い、乗車券だけでは乗れません。
必ず特急券をセットで購入しましょう。
■ どこで切符を買える?
「踊り子」の切符は、次の方法で購入できます。
- 駅の窓口(みどりの窓口)
東京駅や主要駅の「みどりの窓口」で、駅員さんに行き先を伝えれば購入できます。
メリット:対面で相談できるので初心者でも安心
デメリット:窓口が混雑することがある - 券売機(指定席券売機)
駅に設置されている「指定席券売機」でも購入できます。
メリット:窓口に並ばず、すぐに発券できる
デメリット:操作に慣れていないと戸惑うことがある - インターネット予約(えきねっと・EX予約など)
スマホやPCから予約し、駅で発券することも可能です。
メリット:事前に座席を確保できる・割引がある場合も
デメリット:会員登録が必要な場合がある - 旅行会社やツアーパック
JTBなどの旅行会社が販売するツアーパックで、「踊り子」の切符が含まれることもあります。
メリット:宿泊とセットでお得な場合がある
デメリット:自由に時間を変更しにくい
■ 指定席と自由席の違い
「踊り子」には、指定席と自由席の2種類があります。(※一部の列車は全席指定席)
席の種類 | 特徴 | 予約の必要性 |
---|---|---|
指定席 | 座席が確保される・必ず座れる | 事前予約が必要 |
自由席 | 空いている席に座れる・混雑時は立つ可能性あり | 予約不要 |
■ 繁忙期に確実に座るコツ
「踊り子」は、週末や観光シーズンには満席になることもあります。
確実に座るために、次の対策をおすすめします。
- 早めに指定席を予約する(特にGWや年末年始は1週間以上前に予約が安心)
- 平日や早朝・夕方の便を狙う(昼間の便は観光客が多いため混雑しやすい)
- インターネット予約で事前に確保する(えきねっとなどを活用)
東京駅での乗車前の注意点
「踊り子」に乗る前に、スムーズな乗車のために押さえておきたいポイントを紹介します。
東京駅はとても広く、人も多いため、事前に準備をしておくと安心です。
■ ① 何分前にホームに行けばいい?
東京駅は大きく、特に初めての人はホームまでの移動に時間がかかることがあります。
目安として、発車時刻の15〜20分前にはホームに到着するのが理想的です。
◎ 余裕を持つべき理由
- 駅構内が広いため、改札からホームまで時間がかかる
- 旅行シーズンは混雑し、券売機や改札で並ぶ可能性がある
- 乗車位置を確認してスムーズに列に並ぶため
特に新幹線からの乗り換えや、迷いやすい方は時間に余裕を持つことをおすすめします。
■ ② 荷物の持ち込みルール
「踊り子」は、新幹線のように大型荷物専用の置き場はありません。
そのため、荷物が多い場合は次の点に注意しましょう。
◎ 荷物を持ち込む際のポイント
- スーツケースは座席上の荷物棚に置けるサイズにする(大きすぎると足元に置くことになり、窮屈になる)
- 大きな荷物は、最後部座席の後ろのスペースを利用するのもアリ
- 混雑時はリュックを膝の上や足元に置くと周りに迷惑をかけにくい
もし荷物が多くなる場合は、東京駅のコインロッカーを利用するのもおすすめです。
■ ③ おすすめの座席位置(景色・快適さ)
座席によって、見える景色や快適さが変わります。
◎ 景色を楽しみたいなら「進行方向の右側」
「踊り子」は、海沿いを走る区間があり、右側の窓から相模湾や伊豆の美しい景色が楽しめます。
特に、伊東駅を過ぎると海が見えてくるので、景色を重視するなら進行方向右側がおすすめです。
◎ 静かに過ごしたいなら「車両の前方・後方の窓側」
- 窓側の席は、壁にもたれかかることができるので快適
- 車両の端の席は、人の出入りが少なく落ち着いて過ごせる
◎ 足元を広く使いたいなら「最前列 or 最後列」
前後の座席がない分、足元スペースが広く使えます。
■ ④ 改札通過や乗り換え時のポイント
東京駅は利用者が多く、改札付近は混雑しやすいです。
スムーズに乗るために、以下の点を意識すると安心です。
- ICカード(Suica・PASMO)でも乗車可能(「えきねっと」で特急券を事前購入するとスムーズ)
- 新幹線からの乗り換えは「八重洲南口」を利用すると便利
- 東海道線のホームは9・10番線、間違えて違うホームに行かないように注意
「踊り子」での快適な旅のコツ
「踊り子」は東京から伊豆方面へ向かう特急列車。
せっかくなら、より快適に旅を楽しみたいですよね。
ここでは、乗車中に役立つ情報や快適に過ごすためのポイントを紹介します。
■ ① 車内サービス・設備を活用しよう
「踊り子」には、旅を快適にするための設備が備わっています。
設備 | 詳細 |
---|---|
コンセント | 2021年以降導入されたE257系の車両では、窓側の座席にコンセントが設置されています。PC作業やスマホの充電に便利です。 |
Wi-Fi | 現在、「踊り子」には無料Wi-Fiの提供はありません。通信量が気になる人は、あらかじめ動画や音楽をダウンロードしておくのがおすすめです。 |
トイレ・洗面台 | 各車両に清潔なトイレと洗面台が備えられています。特に長時間乗る場合は、事前に場所を確認しておくと安心です。 |
荷物棚 | 座席上の棚に手荷物を置くことができます。大きなスーツケースは後方座席のスペースを利用しましょう。 |
■ ② 飲食は持ち込みOK?
「踊り子」では、飲食物の持ち込みが可能です。
駅で購入したお弁当や飲み物を車内で楽しむことができます。
- 東京駅には、「駅弁屋 祭」という駅弁専門店があり、全国の人気駅弁がそろっています。
- 車内販売はないため、事前に飲み物や軽食を用意しておくのがおすすめです。
- ニオイの強い食べ物は周りの迷惑になることがあるので注意しましょう。
立ち食いそばなどの情報はこちらの記事をどうぞ。
⇒東京駅の立ち食いそばはホームの何番線にある?ランキングもご紹介
■ ③ 乗車中の楽しみ方
「踊り子」の旅をもっと楽しくするために、こんな過ごし方はいかがでしょうか?
◎ 車窓を楽しむ
伊東駅を過ぎると、車窓には青い海が広がります。
特に右側の座席に座ると、相模湾の美しい景色を存分に楽しめます。
◎ 読書や音楽でリラックス
2時間ほどの乗車時間があるので、好きな本や音楽を楽しむのもおすすめ。イヤホンを忘れずに持っていきましょう。
◎ 目的地の観光情報をチェック
伊豆急下田や修善寺には、観光スポットがたくさんあります。
車内でガイドブックやスマホを使って、行きたい場所を調べるのも楽しい時間の使い方です。
まとめ:東京駅から「踊り子」にスムーズに乗るために
東京駅から「踊り子」に乗るためには、広い駅構内で迷わないこと、事前に切符を準備しておくこと、そして乗車前後の時間を余裕をもって行動することがポイントです。
今回紹介した内容をおさらいすると、以下のようになります。
✅ 初めての「踊り子」乗車を成功させるチェックリスト
- □東京駅の9・10番線ホームを目指す(東海道線の乗り場)
- □出発の15〜20分前にはホームに到着しておく
- □乗車券と特急券の2種類が必要(指定席の予約がおすすめ)
- □コンセントやトイレの場所を事前に確認
- □駅弁や飲み物は事前に購入して持ち込む
- □進行方向右側の席を選べば、海の景色が楽しめる
「踊り子」は、日常を離れてリフレッシュできる素敵な列車旅を届けてくれます。
東京駅での準備をしっかり整えて、心地よい伊豆の旅を楽しんでくださいね。
東京駅で待ち合わせする時は、以下の記事も併せてチェックしてみてください。