フォグランプが眩しいと感じるときは、視線のずらし方やミラー調整などで安全に対処できます。
最近はLED化の影響で、対向車や後続車のフォグランプの光が強く感じるケースが増えています。
特に一部の車種では「ライトが眩しい」と話題になることもあり、夜間運転のストレスになっている方も多いと思われます。
この記事では、フォグランプが眩しいときの具体的な対策をはじめ、眩しく感じる原因やフォグランプの本来の役割、法律上の扱いについて分かりやすく解説します。
フォグランプが眩しい時の対策

対向車や後続車のフォグランプが眩しい場合は、無理に我慢するのではなく、安全に視界への影響を減らすことが大切です。
状況に応じて、次のような方法で対処しましょう。
対向車が眩しい場合
まず重要なのは、ライトを直視しないことです。
強い光を直接見ると一時的に視界が白くなり、周囲の状況が見えにくくなってしまいます。
対向車が近づいてきたときは、視線を少し左側の路肩や白線付近にずらし、前方の状況を確認しながら走行するのが安全です。
また、相手がフォグランプのみで走行している、または明らかに眩しい状態の場合は、軽く1回だけパッシングして知らせる方法もあります。
ただし、何度も繰り返すとあおり運転と誤解される可能性があるため、控えめに行いましょう。
クラクションでの合図はトラブルの原因になることもあるため、基本的には避けるのが無難です。
後続車が眩しい場合
後ろの車のフォグランプやヘッドライトが眩しい場合は、ルームミラーの防眩機能を使いましょう。
多くの車には、ミラー下部のレバーを切り替えることで反射を弱める機能が付いています。
これだけでも、目への負担はかなり軽減されます。
それでも気になる場合は、
- 車線変更して距離を取る
- 先に行かせる
- コンビニやサービスエリアで一度間隔を空ける
など、物理的に離れるのが最も確実な対策です。
眩しさにイライラした状態で運転を続けると判断力が低下し、事故のリスクが高まります。
無理に対抗せず、距離を取ることを優先しましょう。
自分の視界を守るグッズも有効
夜間の光が気になる方は、専用の対策用品を使うのも効果的です。
- 夜間用サングラス(ナイトグラス)
- クリップ式のナイトバイザー
- ブルーライトカットタイプのドライビンググラス
これらは強い光のギラつきを抑えつつ、視界の明るさを保てるよう設計されています。
特にLEDライトのまぶしさが気になる方には効果を感じやすいでしょう。
やってはいけない対処
眩しいからといって、
- 長時間のパッシング
- 幅寄せや急減速
- クラクションの連続使用
といった行為はトラブルや危険運転につながります。
現在はドライブレコーダーの普及により、思わぬ形でトラブルになるケースもあります。
あくまで自分の安全確保を優先した対処を心がけましょう。
フォグランプが眩しくなる原因
フォグランプが特に眩しく感じる場合は、単に光が強いだけでなく、いくつかの原因が重なっていることがほとんどです。
最近はLED化の影響もあり、以前よりまぶしさを感じやすくなっています。
ここでは、主な原因を分かりやすく解説します。
LED・HIDによる光量の増加
現在の車のフォグランプは、LEDやHIDが主流になっています。
これらはハロゲンに比べて光量が強く、色温度(ケルビン数)も高いため、白く鋭い光になります。
特に6000K以上の白色光は、人の目に強いまぶしさを感じさせやすい特徴があります。
さらに、社外品に交換している場合は純正よりも明るいものが多く、対向車から見ると強烈なグレア(光のにじみ)になることがあります。
光軸のズレ
フォグランプは本来、車の前方下側を照らすためのライトです。
しかし、
- 車高の変化
- サスペンションの調整
- バルブ交換後の調整不足
などによって光軸が上向きになると、対向車や前走車の目線に直接光が入り、強いまぶしさの原因になります。
特にLEDやHIDに交換しただけで光軸調整をしていない車は、眩しく感じられるケースが多いです。
ハロゲン用レンズにLED・HIDを装着している
もともとハロゲン用に設計されたフォグランプに、LEDやHIDを取り付けると、光が適切に制御できず、周囲に広がってしまうことがあります。
これを「グレア光」といい、必要以上にまぶしく感じる大きな原因のひとつです。
フォグランプは配光設計が重要なため、単純に明るいバルブに交換するだけでは、周囲に迷惑な光になってしまうことがあります。
フォグランプの常時点灯(ファッション化)
最近は、フォグランプをデザイン目的で常時点灯している車も増えています。
本来フォグランプは、濃霧、大雨、雪などの視界不良時に使用する補助灯ですが、スモール連動仕様などにより、常時点灯が習慣化しているケースもあります。
これにより、本来必要のない状況でも強い光が周囲に向けられ、まぶしさの原因になっています。
ダイハツ車は光軸が上向き?という声について
インターネットやSNSでは、「ダイハツ車のライトやフォグが眩しい」「光軸が高いのでは?」という声を見かけることがあります。
しかし、メーカーが意図的に光軸を高く設定しているという公式な情報はありません。
車のライトは、保安基準に基づいて光軸の高さや配光が厳しく規定されており、新車の状態で基準を外れることは基本的にありません。
では、なぜダイハツ車が眩しく感じられることがあるのでしょうか。
①軽自動車特有の「ライト位置の高さ」
ダイハツに限らず、最近の軽自動車やハイトワゴンは、
- 車高が高い
- 運転姿勢がアップライト
- ヘッドライト・フォグの取り付け位置も高い
という特徴があります。
そのため、セダンやスポーツカーなど車高の低い車から見ると、光が目線に近くなり、まぶしく感じやすいのです。
これは車種の構造によるもので、光軸が上向きというより位置関係の問題といえます。
②LEDライト特有のまぶしさ
最近のダイハツ車はLEDヘッドライト・LEDフォグが標準装備されているモデルが多く、従来のハロゲンよりも、光が白く(高色温度)、輪郭がはっきりしていて直進性が強いため、同じ光量でも強く感じやすくなっています。
③使用環境や状態による影響
実際にまぶしさが強い場合は、個体差や使用状況が原因のこともあります。
例:
- 荷物の積載で後ろが下がり、光軸が上向きになる
- サスペンションのヘタリ
- 社外バルブへの交換
- 光軸調整がズレている
このような状態では、メーカーに関係なくどの車でも眩しくなります。
ダイハツ車が特別に光軸が高いというわけではありません。
軽自動車の車高やライト位置、LEDの特性などが重なり、対向車からまぶしく感じやすいケースがあると考えられます。
なぜフォグランプを常時点灯する車が増えたのか
最近は、霧や雨でもないのにフォグランプを点けたまま走っている車をよく見かけます。
実はこれには、車の仕様やドライバーの認識の変化が関係しています。
まず大きな理由は、フォグランプが「デザイン装備」として扱われるようになったことです。
LEDフォグは見た目の印象が良く、昼間でも点灯していると存在感が出るため、ファッション感覚で常時点灯する人が増えています。
さらに最近の車では、スモールランプとフォグランプが連動する仕様も多く、一度フォグをオンにすると、その後はライトを点けるたびに自動で点灯するケースもあります。
ドライバー自身が点灯していることに気づいていないことも少なくありません。
また、「フォグ=明るいほど安全」と誤解されていることも原因のひとつです。
本来フォグランプは霧や大雨など視界不良時に使用する補助灯ですが、夜間の視認性を高める目的で常時使用している人もいます。
しかし、通常の夜間走行ではフォグランプは必要ありません。
むしろ周囲のドライバーにとってはまぶしさの原因になり、安全性を下げてしまう場合もあります。
フォグランプとは?本来の役割を正しく理解しよう
フォグランプは、通常の夜間走行のためのライトではなく、視界が著しく悪い状況で使用する補助灯です。
「フォグ(fog)」は霧という意味の通り、濃霧や大雨、雪などで前方が見えにくいときに、路面付近を照らして視界を確保することを目的としています。
ヘッドライトの光は前方遠くまで届く反面、霧や雨粒に反射しやすく、かえって視界が白くなってしまうことがあります。
フォグランプは光を低い位置に広く拡散させることで、乱反射を抑えながら道路の状況を確認しやすくする役割があります。
つまり、フォグランプはヘッドライトの代わりになるものではありません。
前方遠くを照らすための装備ではなく、あくまで近距離の路面状況を把握するための補助的な灯火です。
また、近年は白色LEDのフォグランプが主流になっていますが、本来は霧の中でも見やすい黄色系の光が適しているとされています。
白色光は見た目の明るさは高いものの、霧や雨の中では光が拡散しやすく、実用面では効果を感じにくい場合もあります。
このように、フォグランプは常時点灯するための装備ではなく、必要な場面でのみ使用することが前提のライトです。
通常の夜間走行ではロービームを基本とし、霧や豪雨などの状況で補助的に使用するのが正しい使い方といえます。
フォグランプの使用は法律上どうなっている?
フォグランプの使用については、道路交通法および保安基準に基づき、基本的な考え方が定められています。
まず前提として、フォグランプは「前部霧灯」と呼ばれる補助灯であり、単独で前方を照らす主灯として使用するものではありません。
夜間に走行する場合は、必ずヘッドライト(ロービーム)を点灯する必要があります。
そのため、ヘッドライトを点けずにフォグランプだけで走行することは、無灯火とみなされる可能性があり、違反となるケースがあります。
一方で、ヘッドライトを点灯したうえでフォグランプを併用すること自体は、法律上問題ありません。
霧・雨・雪など視界が悪い状況で補助灯として使用するのは、本来の正しい使い方です。
ただし注意したいのが「まぶしさ」に関する規定です。
道路交通法では、他の車両や歩行者の視界を妨げるような灯火の使用は禁止されています。
光軸のズレや過度に明るい社外バルブの使用などにより、対向車に強いグレア(まぶしさ)を与えている場合、整備不良と判断される可能性があります。
また、フォグランプの色についても保安基準があり、使用できるのは白色または淡黄色とされています。
青色や極端に色温度の高い光は、車検に通らない場合があるため注意が必要です。
このように、フォグランプの常時点灯そのものが直ちに違反になるわけではありませんが、使用状況によっては無灯火や整備不良と判断されるリスクがあります。
安全面だけでなく、法令の観点からも、必要な場面で適切に使用することが大切です。
まとめ|フォグランプの眩しさは「距離を取る・対策する」が基本

フォグランプの眩しさに悩まされる場面は、夜間運転では少なくありません。
最近はLED化やドレスアップの影響もあり、対向車や後続車の光が強く感じられるケースが増えています。
ポイントをまとめると、次の通りです。
- 対向車のライトは直視せず、視線を少し左側へずらす
- 後続車が眩しい場合は、ルームミラーを防眩モードに切り替える
- どうしても気になるときは、車線変更や一時退避で距離を取る
- 夜間用サングラスやサンバイザーなどのグッズも有効
- フォグランプは本来、霧や悪天候時に使う補助灯であり常時点灯は推奨されない
また、フォグランプの眩しさの原因は、光軸のズレ・高輝度LEDへの交換・車高差によるグレアなど、車両側の条件によることも多く、特定のメーカーだけの問題ではありません。
重要なのは、相手に注意を促すことよりも、自分の視界と安全を確保することです。
無理に対抗したり、威嚇したりせず、冷静に距離を取る運転を心がけましょう。
フォグランプの正しい知識と対処法を知っておくことで、夜間運転のストレスと危険を減らすことができます。
【参考】
⇒車検費用はメンテナンスパックで安くなる?加入すべき人と不要な人を解説




