2024年10月に郵便料金が改定され、手持ちの切手で料金を合わせる場合、多めに貼って送ることもあると思います。
結論から言うと、手持ちの切手で少額なものを複数枚貼っても問題ありません。
ただし、知っておきたい郵便のルールがあるのでおさらいしておくと安心です。
この記事では
- 切手を多めに貼るのはOK?郵便局のルールを確認!
- 切手を多めに貼ると損をする?無駄にならない貼り方とは
- 切手を多く貼るのはマナー違反?見た目と配達への影響
についてご紹介します。
切手を多めに貼るのはOK?郵便局のルールを確認!
冒頭でお伝えした通り、郵便切手を複数枚貼っても問題ありません。
郵便局の公式のホームページでも、『貼る切手の枚数に制限はありません。』と記載されています。
【郵便切手を貼るときのルール】
以下の3つのポイントがあります。
- 切手を貼る位置
- 切手を貼る範囲
- 切手を貼る枚数
それでは、順番に説明していきますね。
1.切手を貼る位置
切手を貼る位置ですが、基本的には縦長の封筒の場合は左上になる位置に貼ります。
ただし、横長の封筒の場合は右上に貼ります。
これは封筒を縦に置いた時に、左上に切手が来るようにするためです。(機械が左上で読み取るため)
2.切手を貼る範囲
貼る範囲についても決まりがあります。
- 縦長の郵便物(縦書き):左上部の縦7.0㎝ × 横3.5㎝の範囲
- 横長の郵便物(横書き):右上部の縦3.5㎝ × 横7.0㎝の範囲
この範囲が決まっている理由としては、機械で消印を押すためです。
切手がこの範囲におさまりきらない枚数だと、機械で切手の額面の確認ができないので郵便局員が手作業で行うこととなります。
3.切手を貼る枚数
貼る枚数に制限はないものの、貼る範囲におさまる枚数にとどめるというのが一般的でしょう。
住所や郵便番号に被らないように考えて貼りつけます。
切手を多めに貼ると損をする?無駄にならない貼り方とは
切手を多めに貼っていれば損をするということはありません。
ただ枚数が多いと、場合によっては受け付けてもらえず送れないこともあります。
理由は以下の3つです。
1.額面が判別できないと無効扱いになる可能性
切手が重なっていてどの切手が何円なのか不明瞭な場合、郵便局側が料金を正確に計算できません。
そのため、不足扱いになるか、差出人に返送される可能性があります。
2.使用済みか未使用かの判別が困難
切手の一部がすでに消印されたものだった場合、重なりでそれが見えずに「再利用された切手を使っている」と判断されることもありえます。
これは不正使用と見なされる可能性があります。
3.貼り方のマナーとしても避けられる
過剰に切手を貼りすぎるのは見た目にも不自然で、郵便窓口で止められるケースがあります。
また機械処理ができずに手作業となり、配送が遅れるリスクもあります。
額面以上の切手を貼った場合はどうなる?
切手を多めに貼って、本来額面分以上の額面を貼ってしまった場合でも送ることができます。
要するに送るために必要な額面があれば、それ以上貼っていた場合でも送れるのです。
そして切手を貼って料金を支払った郵便物でも、一定条件下で過払分は返還される仕組みがあります。
ただし以下のような条件があります。
- 郵便切手で料金を支払っていること
- 100円以上の過払いがあること
- 支払日から1年以内に請求すること
- 超過分は郵便切手、郵便葉書などで返還される(現金返還は不可)
- 郵便物がまだ差し出されていない場合に限る(これは郵便局窓口で相談が必要)
このルールが適用されるのは、あくまで「差し出す前に気づいて郵便局で申し出た場合」です。
すでにポスト投函したり、窓口で出してしまったものは対象外です。
まずは郵便局の窓口で「料金が多すぎたかもしれない」と伝え、差し出し前であることを確認のうえで、返還を申請しましょう。
返還を受けるには、本人確認や申請書の記入が必要な場合もあります。
切手を多く貼るのはマナー違反?見た目と配達への影響
切手を多く貼ると、寄せ集めを送ったという印象を与える可能性があります。
ビジネスやフォーマルな手紙、目上の人に手紙を送るときには、切手は1枚で済むようにするのがマナーです。
ビジネスシーンでの切手の貼り方については、以下の記事が参考になるかと思います。
⇒A3封筒の切手料金と貼り方!送料とビジネスでの正しい郵送マナーを解説
手持ちの切手があり、どうしても複数枚貼って送るのは親しい人や家族などに限定しておいたほうが無難ですね。
極端な話ですが、1円切手を85枚貼っても送ることはできるのです。
当然、それをしてしまうと見た目ももちろん悪くなってしまいます。
切手を大量に貼っていても、
- 額面が送る料金に不足がないこと
- 差出人の住所、名前が隠れていない
この条件をクリアすれば送れます。
もし、ポストに投函して消印を押すまでの間に切手が剥がれてしまった場合は、差出人の記載がある場合は返送されます。
差出人の記載がない場合は、受取人が不足分を支払うこととなります。
つまり、相手に迷惑がかかってしまう可能性があるのです。
もし切手を大量に貼っていて料金が不足しており、大量の切手で差出人も受取人も隠れておりわからない場合送ることが出来ないです。
その場合は一定期間は郵便局で保管されるものの、期間が過ぎると破棄されてしまいます。
切手を多く貼っていると、消印は通常は機械でされるのですが、先述した範囲におさまらない場合は人の手で消印を押します。
その場合は通常よりは到着までに時間を要する場合がありますので、切手は出来るだけ少ない枚数で送るのがスマートです。
まとめ:切手の枚数は少なく貼ってスマートに貼って送ろう!
切手を多めに貼っていても、送ることはできます。
ただ、寄せ集めという印象を与える可能性があるので相手によってはマナー違反となります。
また、送るのに必要な額面以上の切手を貼っても返金は条件があり、場合によっては損と考える方もいるでしょう。
多めの切手を貼ることで、人の手で消印を押したり、額面の計算がされるので場合によっては配送に時間がかかることも考えられます。
できるだけ、額面ちょうどの切手を1枚貼るほうが良いでしょう。
もし、手持ちの切手がある場合は郵便局で交換したり、ゆうパックの送料に活用する方法もあるのでそちらも検討してみてくださいね。
額面を合わせるのに必要な1円切手を、コンビニで買えるのか?は以下の記事をご覧ください。
⇒1円切手はコンビニで買える?セブン・ローソン・ファミマを徹底調査!
切手3枚を上手く貼りたい方は、コチラをご覧ください。