ワイパーゴムの交換は、特別な工具がなくても自分で簡単に行えます。
お店に依頼すると工賃がかかりますが、自分で交換すれば数分の作業で費用を節約できるうえ、雨の日の視界も安全に保つことができます。
拭き残しやビビり音が出ている場合は、早めの交換が必要です。
この記事では、ワイパーゴムとブレードの交換手順をはじめ、種類の違いや選び方、交換時期の目安まで分かりやすく解説します。
ワイパーゴムの交換方法(初心者でも簡単)

ワイパーゴムの交換は、特別な工具も必要なく、自宅で簡単にできるメンテナンスのひとつです。
慣れてしまえば数分で終わる作業ですが、いくつか注意点を押さえておくことで、安全かつ確実に交換できます。
まず準備するのは、新しいワイパーゴムとガラスを保護するためのウエス(タオルなど)です。
作業中にワイパーアームが倒れると、フロントガラスに強く当たってヒビ割れの原因になることがあります。
そのため、最初に安全対策をしておくことが重要です。
最初に、ワイパーアームを手で持ち上げて立てます。
次に、万が一アームが倒れてもガラスを傷めないよう、ワイパーの根元付近のガラス面にウエスを置いておきましょう。
このひと手間で、トラブルを防ぐことができます。
準備ができたら、古いワイパーゴムを外します。
ワイパーゴムには片側にロック用の溝があり、ブレードの爪がそこに引っ掛かる構造になっています。
溝のある側から引き抜くようにすると、スムーズに外すことができます。
ゴムを外したあと、中に金属レール(芯金)が入っているタイプの場合は、新しいゴムへ移し替えます。
取り付ける際は、レールの向きや位置がずれないように注意してください。
レールが正しく入っていないと、拭きムラやビビりの原因になります。
レールをセットしたら、新しいゴムをブレードに差し込んでいきます。
ただし、最近販売されている替えゴムの多くは、最初から金属レールがセットされているタイプなので簡単です。
その場合は移し替えの必要はなく、そのまま取り付けるだけで問題ありません。
ブレードの爪に順番に通しながら奥まで入れ、最後にロック部分がしっかり固定されているか確認しましょう。
軽く引いて抜けなければ取り付け完了です。
最後に、ガラスに置いていたウエスを外し、ワイパーアームを手でゆっくり戻します。
勢いよく戻すとガラスに衝撃がかかるため、必ず手で支えながら戻してください。
交換後はウォッシャー液を出して動作確認を行い、拭き残しや異音がないかチェックしておくと安心です。
ワイパーブレードの交換方法
ワイパーの状態によっては、ゴムだけでなくブレードごと交換したほうが良い場合もあります。
ブレードはゴムを支える骨組みの部分で、長く使用しているとサビや変形が起き、ゴムを交換しても拭き取り性能が改善しないことがあります。
ブレード交換の作業も難しくなく、基本的な流れはゴム交換と同じです。
まずワイパーアームを立て、万が一のためにガラス面にウエスを置いて保護します。
次に、ワイパーアームとブレードの接続部分を確認します。
多くの車はU字フック式になっており、ブレードの付け根にあるロック部分を押しながら、ブレードをアームの先端方向へスライドさせると外れます。
無理に引っ張るのではなく、ロックを押しながら動かすのがポイントです。
古いブレードが外れたら、新しいブレードを逆の手順で取り付けます。
アームのフックに差し込み、カチッと固定される位置まで引き上げれば装着完了です。
取り付け後は軽く引いて、しっかり固定されているか確認しましょう。
最後にウエスを外し、ワイパーアームを手で支えながらゆっくりガラス面へ戻します。
その後、ウォッシャーを使って正常に動作するか確認しておくと安心です。
ブレード交換はゴム交換より部品代は高くなりますが、取り付けはワンタッチでできるため、作業自体はむしろ簡単です。
次のような場合は、ゴムだけでなくブレードごとの交換を検討するとよいでしょう。
- ブレードにサビやガタつきがある
- ワイパーの動きが不安定、浮きがある
- ゴムを交換しても拭きムラが改善しない
- 長期間ブレードを交換していない
ブレードの状態が良ければゴム交換だけで十分ですが、骨組みが劣化している場合は、丸ごと交換したほうが結果的に視界も安定します。
ワイパーゴムの種類と選び方
ワイパーゴムは見た目が似ていても、性能や特徴によっていくつかの種類に分かれています。
価格だけで選ぶのではなく、車の使用環境やガラスの状態に合わせて選ぶことで、拭き取り性能や快適さが大きく変わります。
現在、主流となっているのは「ノーマルタイプ」「グラファイトタイプ」「撥水(シリコン)タイプ」の3種類です。
まずノーマルタイプは、最も基本的で価格が安いのが特徴です。
新車装着時に使われていることも多く、ガラスにコーティングをしていない車であれば問題なく使用できます。
ただし、他のタイプと比べると摩擦が大きいため、ビビり音が出やすく、耐久性もやや劣ります。
できるだけ費用を抑えたい方や、短いサイクルで交換する方に向いています。
次にグラファイトタイプは、現在のスタンダードと言えるタイプです。
ゴム表面にグラファイト(炭素粒子)がコーティングされており、ガラスとの摩擦を減らすことでスムーズに動き、ビビり音が出にくくなっています。
撥水コーティングをしている車との相性も良く、特にこだわりがなければこのタイプを選んでおけば安心です。
価格と性能のバランスが良く、多くのドライバーにおすすめできます。
撥水(シリコン)タイプは、ワイパーを動かすたびにガラス表面へ撥水成分を定着させるタイプです。
雨粒が弾かれるようになり、走行中はワイパーの使用回数を減らせることもあります。
雨の日の視界を重視したい方や、高速道路の利用が多い方には特にメリットを感じやすいでしょう。
ただし、他のタイプより価格は高めになります。
なお、ワイパーゴムは車種ごとに長さや形状が異なり、運転席用・助手席用・リア用で適合番号も違います。
購入時は車種別の適合表を確認し、サイズを間違えないように注意しましょう。
カー用品店やメーカーサイトで簡単に確認できます。
価格の目安としては、ゴムのみであれば1本あたり数百円程度、ブレード一体型の場合は1,000~2,000円前後が一般的です。
性能差はメーカーよりもタイプの違いによる影響が大きいため、用途に合った種類を選ぶことが重要です。
次は、交換時期の目安と劣化サインについて解説します。
ここを知っておくと、視界不良を未然に防げます。
ワイパーゴムの交換時期の目安
ワイパーゴムは消耗品のため、定期的な交換が必要です。
見た目に問題がなさそうでも劣化は進んでおり、気づかないうちに拭き取り性能が落ちていることも少なくありません。
交換の目安は、一般的に半年から1年程度です。
特に屋外駐車が多い車は、直射日光や紫外線の影響でゴムの劣化が早く進みます。
長く使えている場合でも、1年を超えたら交換を検討したほうが安心です。
また、次のような症状が出ている場合は、交換時期のサインと考えましょう。
- 拭き残しやスジが出る
- ワイパー作動時にビビり音がする
- 動きが引っかかるような感覚がある
- ゴムにひび割れや切れがある
こうした状態のまま使用すると、雨天時の視界が悪くなり、安全運転にも影響します。
特に夜間や高速走行時は危険につながるため、早めの交換が大切です。
なお、ゴムに問題がなくても、ブレード自体がサビていたり、歪みやガタつきがある場合は、ブレードごと交換することをおすすめします。
ブレードの交換目安はおおよそ2年前後ですが、状態に応じて判断するとよいでしょう。
日頃から拭き取り状態をチェックしておくことで、視界不良を未然に防ぐことができます。
お店に頼むと工賃はいくら?自分で交換するとどれくらいお得?
ワイパーゴムやブレードの交換は、お店に依頼することもできます。
作業自体は短時間で終わるため大きな負担ではありませんが、依頼先によって工賃や部品価格に差があります。
一般的な費用の目安は次のとおりです。
- カー用品店:ゴム交換 約300円前後、ブレード交換 約200~500円程度
- ガソリンスタンド:工賃無料のケースが多い(ただし部品価格は定価に近い)
- ディーラー:2,000~4,000円前後(部品代込みの場合が多い)
カー用品店やスタンドであればそれほど高額にはなりませんが、ディーラーに依頼すると、点検や純正部品の使用なども含まれるため費用はやや高めになります。
一方で、自分で交換すれば工賃は完全に無料です。
ワイパーゴムの価格は1本あたり数百円程度、ブレードでも1,000~2,000円前後のため、前後セットでも数分の作業で数百円~数千円の節約になります。
また、自分で交換できるようになると、
- 劣化に気づいたタイミングですぐ交換できる
- 店舗に行く手間がかからない
- メンテナンス費用を長期的に抑えられる
といったメリットもあります。
作業は難しくなく、慣れれば数分で終わるため、コストを抑えたい方には自分での交換がおすすめです。
古いワイパーゴム・ブレードの処分方法
交換後に意外と迷うのが、古いワイパーの捨て方です。
ワイパーはゴムだけでなく金属やプラスチックも使われているため、そのまま家庭ごみに出してよいのか不安に感じる方も多いでしょう。
まず手軽なのは、カー用品店での回収サービスを利用する方法です。
オートバックスやイエローハットなどの量販店では、店頭に回収ボックスが設置されている場合があり、新しいワイパーを購入した際に無料で引き取ってもらえることがあります。
家庭ごみとして処分する場合は、自治体の分別ルールに従うことが基本です。
多くの地域では、次のように分けて処分します。
- ゴム部分:不燃ごみ(または可燃ごみ※自治体による)
- 金属部分:不燃ごみ・金属類
ブレードの場合は、ゴムと金属フレームが一体になっていることが多いため、そのまま不燃ごみ扱いになるケースが一般的です。
ただし、地域によって分類が異なるため、自治体のごみ分別ガイドを確認しておくと安心です。
また、無理に分解しようとしてケガをすることもあるため、分別が不要な地域ではそのまま処分する方が安全です。
まとめ|ワイパーゴム交換は自分でできる簡単メンテナンス

ワイパーゴムやブレードの交換は、難しい工具も特別な知識も必要なく、誰でも行える基本的なメンテナンスです。
今回のポイントを整理すると、
- ワイパーはゴムとブレードに分かれており、それぞれ自分で交換できる
- ゴムの交換は数分程度で完了し、工賃の節約につながる
- ゴムにはノーマル・グラファイト・撥水タイプがあり、用途に応じて選べる
- 交換目安は半年~1年、拭き残しやビビり音は劣化のサイン
- 古いワイパーはカー用品店で回収、または自治体ルールに従って処分する
雨の日の視界は安全運転に直結します。拭き取りが悪くなってきたと感じたら、早めの交換を心がけましょう。
一度やってみると想像以上に簡単なので、ぜひご自身でチャレンジしてみてください。
【参考】
⇒車検費用は陸運局だと安い?ユーザー車検でいくら節約できるか解説


