トートバッグはシンプルで使いやすい反面、中身が丸見えになってしまうのが気になるという声も少なくありません。
市販のバッグにファスナーが付いていない場合でも、あとから自分で取り付ける方法があります。
しかも、ミシンや針を使わず、手芸用の接着剤や両面テープだけで簡単に後付けすることが可能です。
この記事では、SHEINのような既製品トートバッグを例に、縫わずにファスナーを取り付ける方法を詳しくご紹介します。
必要な材料や取り付けのポイントも合わせて解説するので、DIY初心者でも安心して取り組めます。
ファスナーは後付けできる。しかも縫わずに固定できる
市販のトートバッグにファスナーが付いていないことは珍しくありません。
見た目はすっきりしていますが、中身が見えたり移動中に物が落ちる不安があるなど、使いづらさを感じることもあるでしょう。
こうしたバッグでも、後からファスナーを取り付けることで利便性が大きく向上します。
しかも、従来のようにミシンや手縫いで縫い付ける必要はありません。
今は、強力な両面テープや手芸用接着剤を使うことで、布製のバッグにも十分な固定力でファスナーを取り付けることができます。
ファスナーの位置や長さを調整するだけで、既製品とは思えない仕上がりになるのも魅力です。
DIY初心者や裁縫が苦手な方でも取り組みやすく、材料も100均などで手軽に揃えられます。
次の項目では、準備するものを詳しく見ていきましょう。
準備するもの|100均でそろう手軽アイテムも紹介
縫わずにファスナーを取り付ける方法では、特別な工具や高価な材料は必要ありません。
ほとんどのアイテムが100円ショップや手芸店で簡単に手に入ります。
以下に、基本の材料をまとめました。
【必要な材料】
材料名 | 説明 | 購入先の例 |
---|---|---|
ファスナー | バッグの幅に合った長さ。 ロングタイプをカットして使ってもOK | ダイソー、セリア、キャンドゥ |
両面テープ(布用) | 強粘着タイプが理想。 仮止めにも使用可 | 100均、手芸店 |
手芸用ボンド(例:「裁ほう上手」) | 縫わずに接着可能。 耐久性も高い | 手芸店、ホームセンター、Amazonなど |
生地(布パーツ用) | ファスナーの土台となる布。 バッグと色を合わせると自然 | 100均のハギレ、使わないトートの端布など |
ハサミ・クリップ・アイロン | カット・仮止め・整形用(手持ちのもので可) | 自宅にあるものでOK |
「裁ほう上手」は定番の手芸用接着剤で、布同士をしっかり貼り合わせることができます。
似たような接着剤は100均でも販売されていますが、仕上がりの強度や耐久性を考えると、メーカー品を使う方が安心です。
次は、両面テープを使った簡易的なファスナーの取り付け方法を紹介します。
貼るだけでOK!両面テープを使った取り付け方法
裁縫が苦手な方や、できるだけ簡単に済ませたい方におすすめなのが、布用の強力両面テープを使ったファスナーの取り付け方法です。
接着力の高い両面テープを使えば、針もミシンも使わずにしっかり固定できます。
《手順の流れ》
- バッグの口幅を測る
ファスナーは、バッグの開口部より1〜2cm短めを目安に選ぶと取り付けやすくなります。
ロングファスナーをカットして使うのもOKです。 - ファスナーを布パーツに貼り付ける
あらかじめ用意した布(14cm幅ほどが目安)を半分に折り、両面テープを内側に貼ります。
そこにファスナーの端を軽くはみ出すようにセットし、しっかり接着します。 - 布ごとバッグの内側に貼り付ける
ファスナーを取り付けた布パーツの裏面に再度両面テープを貼り、バッグの内側に接着します。
中心を合わせ、両端をバランスよく固定するのがコツです。 - 仕上げの圧着
全体を軽くアイロン(中温)で押さえると、よりしっかりと貼り付きます。
熱に弱い素材の場合は、手で圧着するだけでもOKです。
この方法は一時的な取り付けにも向いており、取り外したいときにも簡単です。
ただし、荷物の重さや使い方によっては接着が弱くなることもあるため、次に紹介する「ボンド方式」もあわせて検討するとよいでしょう。
より安心の固定力!手芸用ボンドでしっかり接着
両面テープでも簡単にファスナーは取り付けられますが、より長くしっかりと使いたい場合は、手芸用の接着ボンドを使う方法がおすすめです。
中でも「裁ほう上手」のような布専用ボンドは、洗濯や使用の摩擦にも強く、実用性が高い仕上がりになります。
《ボンド使用時の基本手順》
- 布パーツを準備する
ファスナーの台座になる布は、両端を1cm程度折り込んでおくと、仕上がりがきれいになります。
バッグと色や素材が近いものを使うと自然に馴染みます。 - ファスナーを布に貼り付ける
折り込んだ布の内側にボンドを塗り、ファスナーを軽くはみ出すように置きます。
はさみでカットしたファスナー端が気になる場合は、小さな布でカバーすると見た目も安心です。 - バッグの内側に取り付ける
ファスナーを貼り付けた布パーツをバッグの開口部内側に配置し、中央を合わせて仮止め(洗濯ばさみやクリップがおすすめ)。
その後、ボンドを塗ってしっかり接着します。 - 乾燥させる
ボンドが完全に乾くまで、しっかりと時間を置きます。
説明書に記載された乾燥時間を守るのがポイントです。
ボンドは一度乾けば高い耐久性を持ち、荷物の出し入れ時にも外れにくくなります。
また、裁縫が苦手な方でも仕上がりが安定しやすいのもメリットです。
それぞれのメリット・デメリット比較
縫わずにファスナーを後付けする方法には、「両面テープ」と「手芸用ボンド」の2つの選択肢があります。
どちらも裁縫不要で簡単に取り付けられますが、それぞれに向き・不向きがあります。
目的や使用頻度に合わせて、適した方法を選びましょう。
【両面テープ方式】
メリット | デメリット |
---|---|
手軽で手も汚れない | 粘着力が弱く、時間とともに剥がれることもある |
やり直しがしやすい | 荷物の重みに耐えられない場合がある |
アイロンなしでも接着できる | 高温・湿気に弱いことがある |
【手芸用ボンド方式】
メリット | デメリット |
---|---|
強力に接着できて長持ちする | 乾燥に時間がかかる |
見た目がスッキリ仕上がる | やり直しがしづらい(乾燥後は特に) |
裁縫なしでも本格的な仕上がり | ボンドのはみ出しに注意が必要 |
「まずは気軽に試したい」という方は両面テープから。
「長く使いたい・しっかり仕上げたい」という方は手芸用ボンドが適しています。
それぞれの特徴を理解した上で、目的や手持ちの材料に合わせた方法を選ぶことがDIY成功のコツです。
注意点と仕上がりのポイント
ファスナーを縫わずに後付けする方法は手軽ですが、仕上がりをきれいに保ち、長く使うためにはいくつかの注意点があります。
事前に確認しておくことで、トラブルを防ぎ、満足のいく仕上がりに近づけることができます。
■ 接着前の「仮合わせ」を忘れずに
両面テープでもボンドでも、一度貼ってしまうと位置を直すのが難しくなる場合があります。
取り付ける前には、ファスナーと布パーツの位置を仮合わせし、中心をしっかり確認しておきましょう。
■ バッグの素材との相性に注意
ビニールコーティングや撥水加工が施されたバッグは、接着剤の効きが弱くなる可能性があります。
その場合は、より強力な接着剤の使用や、接着面を軽くやすりがけするなどの工夫が必要です。
■ ファスナーの端処理で見栄えアップ
特にロングファスナーをカットして使う場合、端の処理を布でくるむなどしておくと、安全性も見た目も良くなります。
端をそのままにしておくと、糸のほつれやスライダーの脱落につながる恐れがあります。
■ 乾燥時間はしっかり確保
ボンドを使う場合は、急いで触らずしっかり乾燥させるのが基本です。
焦って使い始めると接着が弱くなり、せっかくの仕上がりが崩れてしまいます。
少しの気配りで、使い心地も耐久性も格段にアップします。最後は、この記事のまとめとしてポイントを整理します。
まとめ|お気に入りのバッグをもっと使いやすくDIY!
市販のトートバッグはデザイン性が高く便利な一方で、ファスナーがないことで使いづらさを感じることもあります。
しかし、ミシンや針を使わずにファスナーを後付けできる方法を知っていれば、その不便さは簡単に解消できます。
100円ショップの両面テープや、手芸用ボンドを使えば、裁縫が苦手な方でも手軽にファスナーを取り付けられます。
さらに、布の色を揃えたり端処理を工夫したりすることで、既製品のような自然な仕上がりにすることも可能です。
「縫わない」という選択肢があるだけで、DIYのハードルはぐっと下がります。
お気に入りのバッグに少し手を加えて、もっと使いやすく、自分らしいアイテムに仕上げてみてください。
ファスナーが布を噛んで動かなくなった時は、コチラの記事をどうぞ。
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