洗濯物のニオイが気になる…。
そんなとき、原因は「洗濯機の見えない奥に潜むカビ」かもしれません。
外からは見えなくても、洗濯槽の裏やゴムパッキンの奥など、湿気と汚れがたまりやすい場所にはカビが繁殖しやすい環境が整っています。
この記事では、見えないカビをどう落とすか、放置するとどうなるのか、そしてカビを防ぐための具体的な予防法まで、順を追って分かりやすく解説します。
見えない奥のカビをどう落とす?洗濯機カビの対策法
洗濯機の奥に潜むカビは、見えないだけに非常に厄介です。
洗濯槽の裏側やゴムパッキンの隙間など、手が届かない場所にカビが繁殖すると、洗濯物にイヤなニオイが移る原因にもなります。
この章では、見えない奥のカビを確実に除去する方法を詳しくご紹介します。
市販の洗濯槽クリーナーで一気に除去
もっとも効果的で簡単なのが、市販の塩素系洗濯槽クリーナーを使う方法です。
特におすすめなのが、「シャボン玉 洗たく槽クリーナー」。
使い方
- 洗濯槽に40℃程度のお湯をたっぷり張る(満水)
- 洗濯槽クリーナー1包(商品による)を入れる
- 数時間〜一晩放置する(浮いた汚れが目視で確認できる場合も)
- 翌朝、通常の「標準コース」で1回運転する
ポイント: 浮いてきた黒カビやスライム状の汚れが取れていれば成功です。
重曹+クエン酸のナチュラル掃除
化学薬品に抵抗がある方には、重曹とクエン酸を使ったエコ掃除がおすすめです。
穏やかな発泡作用で、見えない奥の汚れを自然に浮かせて落とせます。
材料
- 40℃前後のお湯:洗濯槽に満水
- 重曹:約100g(消臭・洗浄効果)
- クエン酸:約50g(除菌・発泡作用)
重曹とクエン酸は、このようなセット商品もありますよ!
手順
- お湯を洗濯機に張る
- 重曹とクエン酸を投入し、軽く混ぜる(発泡します)
- 30分〜1時間ほど放置
- そのまま標準コースで運転
泡立ちによる発泡作用で汚れを浮かせるので、奥のカビにも届きます。
環境にも優しい方法です。
※あくまで軽度の汚れや日常的な掃除用ですので、頑固なカビには塩素系の使用が無難です。
縦型・ドラム式で違うポイントを押さえる
洗濯機のタイプによって、カビが繁殖しやすい場所や掃除の仕方が異なります。
ご自宅の機種に合った方法でケアしましょう。
縦型洗濯機の場合
- 水が槽の底に残りやすく、カビが発生しやすい
- クリーナーによる槽洗浄が効果的
- ゴミ取りネットも定期的に掃除する
ドラム式洗濯機の場合
- ゴムパッキンの内側にカビが発生しやすい
- 使用後はフタとゴム部分を乾拭きする習慣が大切
- パッキン部分に使える隙間埋めアイテムの活用も有効
ドラム式の場合、ドアのパッキンの隙間にホコリが溜まりやすいので、隙間を埋めるというのがとても有効なんです。
こういうアイテムを上手く活用して、少しでも掃除を楽に出来るようにすると家事のストレスが軽減されますよ!
放置は危険!洗濯機のカビをそのままにすると…
「見えないから」といって洗濯機のカビを放置していると、見た目には気づかなくても、さまざまな健康・生活トラブルにつながる恐れがあります。
ここでは、放置によって生じやすい代表的な問題をより詳しくご紹介します。
洗濯物のニオイや黒ずみが発生
洗濯槽にカビが繁殖していると、いくら洗っても衣類から「生乾き臭」や「カビ臭さ」が取れないことがあります。
これはカビの胞子や汚れが洗濯中に衣類へ再付着してしまうためです。
また、白いシャツやタオルなどの布製品にグレーのくすみが出ることもあり、見た目にも清潔感が損なわれます。
特に梅雨時期など湿気が多い季節には症状が強く出やすくなります。
アレルギーや肌トラブルの原因に
カビは目に見えない微細な胞子を放出しており、それが衣類やタオルに付着した状態で肌に触れると、肌荒れ・かゆみ・湿疹・蕁麻疹などの症状を引き起こす可能性があります。
カビの種類によっては呼吸器系に悪影響を与えることもあり、ぜんそくや鼻炎の悪化を招くことも。
小さなお子さんや敏感肌の方は特に注意が必要です。
洗濯機の故障リスクが高まる
カビや汚れがゴムパッキンの内側、排水ホース、フィルターなどにまで広がると、排水不良によるエラーや異音、最悪の場合は排水ポンプやセンサーの故障につながることもあります。
また、洗濯機内に異臭が充満したまま蓄積されていくため、洗濯のたびに不快なニオイが発生しやすくなり、買い替えや修理の費用負担も増えてしまうリスクが高まります。
次の章では、こうしたカビの再発を防ぐための予防法について詳しくご紹介します。
カビの再発を防ぐ予防法
せっかく洗濯機のカビを取り除いても、毎日の使い方や環境次第ですぐに再発してしまうことも。
そこで、この章では日常生活の中で実践できるカビ予防のコツを徹底解説します。
使い終わったらすぐにフタを開けて換気
洗濯が終わったあとにすぐフタを閉めてしまうと、湿気がこもり、カビが繁殖しやすくなります。
使用後はフタやドアを開けたままにし、内部をしっかり乾燥させる習慣をつけましょう。
- ドラム式の場合は特に、ゴムパッキンの部分も開放して風通しを良く
- 縦型でも洗濯槽のフチに水が残りやすいため、完全に乾かすのが理想的
可能であれば、日中は完全に開けた状態で風を通すのがベストです。
月に1回は槽洗浄をルーティン化
見えない奥の汚れは、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。
そこで、あらかじめ月1回の「洗濯槽クリーナー習慣」をつけると安心です。
- カレンダーアプリなどで通知設定しておくと忘れません
- 塩素系クリーナーと酸素系クリーナーを交互に使うのも効果的
- 軽い汚れには重曹・クエン酸の簡易掃除を補助的に使用
家族が多い家庭ほど洗濯機の使用頻度も高いため、月2回でも良いくらいです。
洗剤・柔軟剤の使いすぎに注意
実は、洗剤や柔軟剤の使いすぎもカビの温床になる原因のひとつ。
すすぎ切れなかった成分が槽内に残り、カビや雑菌のエサになってしまいます。
- 使用量はパッケージ記載を守ること
- 粉末洗剤より液体洗剤の方が残りにくくおすすめ
- 洗剤の「自動投入機能」がある場合は、定期的にタンク内の清掃も忘れずに
洗濯機の中をできるだけ栄養分のない状態に保つことが、菌の繁殖を防ぐカギになります。
洗濯後は洗濯物をすぐに取り出す
洗濯物を長時間洗濯槽の中に放置していると、湿気がこもって再びカビが繁殖する原因になります。
忙しくても、洗濯が終わったら30分以内には取り出す習慣をつけましょう。
- 夜間モードで洗濯→朝取り出す、などのルールもOK
- 取り出し後に槽を拭くなど、ひと手間加えるとさらに効果的
換気扇や除湿器を活用して湿度を下げる
洗濯機の設置場所が脱衣所や浴室の近くなど湿気の多い場所にある場合、周辺の湿度管理も非常に重要です。
- 換気扇を長めに回す(最低30分〜1時間)
- 浴室と共用スペースなら浴室乾燥機や除湿機を併用
- 湿気がこもりやすい間取りでは、扇風機で風の流れを作るのも有効
湿度はカビの増殖にもっとも影響する要因です。50%以下に保つことで、繁殖をグッと抑えられます。
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よくある質問(Q&A)
Q1. 洗濯槽クリーナーはどれくらいの頻度で使えばいいですか?
A. 月に1回の使用がおすすめです。
特に梅雨や夏場など湿気の多い時期は、カビの繁殖が活発になるため、2〜3週間に1回に増やしても良いでしょう。
Q2. ドラム式と縦型では掃除方法に違いがありますか?
A. はい、あります。
ドラム式はゴムパッキンやドアまわりにカビが発生しやすいため、使用後にフタを開けて乾燥させ、ゴム部分をこまめに拭き取ることが重要です。
縦型は洗濯槽の底部に水がたまりやすいため、定期的な槽洗浄が特に有効です。
Q3. 重曹とクエン酸だけで十分にカビを落とせますか?
A. 軽度な汚れや予防目的であれば、重曹とクエン酸の組み合わせで効果が期待できます。
ただし、カビの繁殖が進んでいる場合は、市販の塩素系クリーナーを使う方が確実です。
まとめ|見えない奥のカビも、正しい対策でキレイに!
洗濯機の奥に潜むカビは、普段は見えないだけに放置されがちですが、しっかり対策すれば確実に取り除くことができます。
- 市販のクリーナーや重曹+クエン酸で徹底洗浄
- 機種ごとの弱点(ゴムパッキンや槽の底)に注意
- 掃除後の再発予防がカギ!乾燥と除湿を忘れずに
日常のちょっとした習慣で、カビの繁殖を抑えることは可能です。
洗濯物のニオイや肌トラブルを防ぎ、快適な洗濯環境を保つためにも、今日からできる対策を始めてみましょう!