「のぞみ」は最速達タイプ、「ひかり」は準速達タイプであり、のぞみの方が速いです。
例えば東京〜新大阪間では「のぞみ」は約2時間30分、「ひかり」は約3時間かかります。
この時間差は、最高速度の違いだけでなく、停車駅の数や運行本数にも関係しています。
本記事では、のぞみとひかりの速度の違いを比較表を使って分かりやすく解説します。
のぞみとひかりの基本情報
「のぞみ」と「ひかり」とは?
東海道・山陽新幹線には、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類の列車があります。
このうち「のぞみ」は最も速く、「ひかり」は準速達タイプとして運行されています。
列車名 | 停車駅 | 特徴 |
---|---|---|
のぞみ | 東京・新横浜・名古屋・京都・新大阪など主要駅のみ | 最速で移動できるが、自由席が少ない |
ひかり | のぞみより多くの駅に停車 | 自由席が多く、指定席も取りやすい |
こだま | 全ての駅に停車 | 各駅停車のために時間がかかる |
「のぞみ」と「ひかり」の違い
「のぞみ」は主要駅のみに停車するため、最速で目的地に到着できます。
一方、「ひかり」は途中駅にも停車するため、所要時間が長くなります。
また「のぞみ」は運行本数が多く、約10分に1本のペースで運行されていますが、「ひかり」は1時間に2本程度の運行です。
そのため、選択肢の多さでも「のぞみ」の方が便利といえます。
のぞみとひかりの速度比較【表で解説】
「のぞみ」と「ひかり」は、どちらも東海道・山陽新幹線を走る速い列車ですが、速度には違いがあります。
以下の表で、最高速度や平均速度、主要区間の所要時間を比較します。
のぞみとひかりの最高速度・平均速度
列車名 | 最高速度 | 平均速度 (東京〜新大阪間) |
---|---|---|
のぞみ | 285km/h | 約180km/h |
ひかり | 285km/h | 約160km/h |
最高速度はどちらも285km/hですが、平均速度は「のぞみ」の方が速いです。
これは、「のぞみ」の方が停車駅が少なく、減速や停車の回数が少ないためです。
のぞみとひかりの主要区間の所要時間
区間 | のぞみ | ひかり | 所要時間の差 |
---|---|---|---|
東京~名古屋 | 約1時間40分 | 約1時間50分 | 約10分 |
東京~京都 | 約2時間10分 | 約2時間40分 | 約30分 |
東京~新大阪 | 約2時間30分 | 約3時間 | 約30分 |
東京〜新大阪間では、「のぞみ」の方が約30分速いです。
長距離になればなるほど、この時間差が大きくなります。
のぞみがひかりより速い理由
「のぞみ」と「ひかり」の最高速度は同じですが、実際の移動時間には大きな差があります。
その理由は、停車駅の違いと運行本数の差にあります。
① 停車駅の違い
「のぞみ」は、東京・新横浜・名古屋・京都・新大阪などの主要駅のみに停車します。
一方、「ひかり」はそれよりも多くの駅に停車するため、減速・停車の回数が増え、移動時間が長くなります。
列車名 | 主な停車駅 (東京~新大阪間) |
---|---|
のぞみ | 東京・新横浜・名古屋・京都・新大阪 |
ひかり | 東京・品川・新横浜・静岡・浜松・名古屋・岐阜羽島・米原・京都・新大阪 など |
※「ひかり」の停車駅は列車ごとに異なります。
② 運行本数の違い
「のぞみ」は1時間に約10本運行しているのに対し、「ひかり」は1時間に約2本しか運行していません。
そのため「のぞみ」は自分の都合に合わせて選びやすく、結果的に待ち時間も短縮できます。
列車名 | 1時間あたりの本数 (東京~新大阪間) |
---|---|
のぞみ | 約10本 |
ひかり | 約2本 |
これらの違いにより、「のぞみ」の方が速く目的地に到着できるのです。
どっちを選ぶべき?利用シーン別おすすめ
「のぞみ」と「ひかり」は、それぞれの特徴によって適した利用シーンが異なります。
自分の目的に合った列車を選びましょう。
① とにかく速く移動したいなら「のぞみ」
出張や旅行で移動時間を短縮したいなら、のぞみ一択です。
東京〜新大阪間で約30分短縮できるため、到着後の予定に余裕が生まれます。
また、運行本数が多いため、好きな時間に乗れるメリットもあります。
【こんな人におすすめ!】
- 早く目的地に着きたい人
- 移動時間を最小限にしたい人
- 新幹線の発車時刻を柔軟に選びたい人
② コスパ重視なら「ひかり」
「のぞみ」と「ひかり」は自由席料金が同じですが、「ひかり」の方が空いていることが多いため、自由席でも座れる可能性が高いです。
特に繁忙期や週末など、新幹線が混雑するタイミングでは「ひかり」を選ぶのも一つの手です。
【こんな人におすすめ!】
- 自由席で確実に座りたい人
- のぞみより少し時間がかかってもいい人
- 比較的空いている新幹線を選びたい人
③ 途中駅で乗り降りするなら「ひかり」
「のぞみ」は主要駅のみの停車ですが、「ひかり」は途中の駅にも停車するため、新幹線の途中駅を利用する場合に便利です。
例えば、静岡・浜松・岐阜羽島などは「のぞみ」が通過するため、「ひかり」を選ぶ必要があります。
【こんな人におすすめ!】
- 静岡・浜松・岐阜羽島などの途中駅を利用する人
- のぞみが停車しない駅を使う人
まとめ:速さで選ぶならどっちがベスト?
「のぞみ」と「ひかり」の速度の違いについて解説しましたが、速さを重視するなら「のぞみ」が最適です。
【速さを優先するなら「のぞみ」】
最高速度は同じ(どちらも285km/h)
平均速度が速い(のぞみ:約180km/h、ひかり:約160km/h)
所要時間が短い(東京〜新大阪間で約30分の差)
運行本数が多い(1時間に約10本運行)
【コスパや快適さを考えるなら「ひかり」】
自由席の座れる確率が高い(のぞみより混雑が少ない)
停車駅が多いため、途中駅を利用しやすい
結論:速く移動したいなら「のぞみ」、自由席を狙うなら「ひかり」
目的に合わせて選ぶことで、新幹線移動をより快適にできます。