エーモンの配線コネクター選びで最も重要なのは、配線の太さ(スケア)に合ったサイズを選ぶことです。
車にドライブレコーダーやLED、USB電源などの電装品を取り付けるとき、避けて通れないのが配線作業です。
最近はシガーソケットから電源を取る方法もありますが、機器が増えてくると直接配線から電源を分岐する必要が出てきます。
そんなときに便利なのが、エーモンの配線コネクター(エレクトロタップ)です。
被覆を剥かずに配線を分岐できるため、DIY初心者でも簡単に電源を取り出せます。
ただし、コネクターは色ごとに対応する配線の太さが決まっており、選び方を間違えると通電しない、接触不良になる、最悪の場合断線するといったトラブルにつながることもあります。
この記事では、
- エーモン配線コネクターの正しい選び方
- 色分けとスケアの関係
- 初心者が失敗しやすいポイント
- 安全に使うための注意点
を、車DIYが初めての方にも分かりやすく解説していきます。
まずは、配線コネクター選びの基本となる「配線の太さの確認方法」から見ていきましょう。
配線コネクターの選び方

配線コネクター選びは、接続する2本の配線の太さに合ったサイズを選ぶことが基本です。
配線コネクターを使うときは、まず「どの配線同士をつなぐのか」を確認するところから始めます。
電装品側の配線と、車体側から電源を取る配線では、太さが違うことが多いためです。
配線の太さは「sq(スケア)」という単位で表示されており、市販の配線にはパッケージや被覆に数値が記載されています。
例えば「0.2sq」や「0.5sq」といった表記があり、この数値に合ったコネクターを選ぶ必要があります。
エーモンの配線コネクターは、色によって対応するスケアが分かれています。
これは見た目の違いではなく、内部の金具の幅が異なり、適切に芯線へ接触するための設計です。
色を好みで選ぶのではなく、必ず配線の太さに合わせて選ぶことが重要になります。
車の電装DIYでよく使われる配線の太さは、主に次の2種類です。
- 0.2sq(LED・バックカメラ・センサーなどの小電流機器など)
- 0.5sq(車体側の電源配線・アクセサリー電源など)
このとき注意したいのが、太さの違う配線同士を接続するケースです。
例えば、0.2sqの細い配線を車体側の0.5sq配線に接続する場合、通常サイズのコネクターでは接触不良や断線の原因になります。
こうした場面では、異なる太さの配線に対応した異径コネクターを使用することで、確実に接続できます。
実際の車DIYでは、
- 細線用(白・異径タイプ)
- 中間サイズ用(赤)
この2種類を用意しておくと、ほとんどの電装品に対応できます。
大型電装品などで使用する太い配線を除けば、この組み合わせで困ることは少ないでしょう。
配線コネクターは手軽に使える反面、サイズ選びを間違えると通電不良や配線トラブルにつながります。
作業前に配線の太さを確認し、適切なサイズを準備することが、失敗しないためのポイントです。
配線コネクターの使い方
配線コネクターは、被覆を剥かずに「挟んで圧着するだけ」で電源分岐ができるのが特徴です。
作業自体はとてもシンプルで、工具も最低限あれば問題ありません。
基本的な流れと、失敗しにくくするためのコツを押さえておきましょう。
まず用意するのは、配線コネクター本体とプライヤー(またはラジオペンチ)です。
特殊な工具は不要で、DIY初心者でもすぐに作業できます。

最初に、追加したい配線(分岐側)をコネクターのストッパー側に差し込みます。
このとき、配線が奥まで入り、被覆だけでなく芯線が金具の位置に来ていることを確認します。
配線が斜めに入ったり、はみ出した状態で圧着すると、通電不良の原因になります。

次に、車体側の配線をコネクターの溝にセットします。
こちらは被覆を剥く必要はなく、真っ直ぐ収まっていれば問題ありません。
両方の配線が正しくセットできたら、プライヤーでコネクター中央の金属部分をしっかりと押し込みます。
この金具が被覆を突き破り、芯線同士を接触させることで通電する仕組みです。
最後にウォーターポンププライヤーで各フタを閉じて、確実にロックされていることを確認します。

これで接続作業は完了です。
正しく取り付けられていれば、作業時間は1か所あたり数十秒程度で済みます。
注意点として、圧着は一度で確実に行うことが大切です。
何度も開け閉めしたり、押し直したりすると、芯線にダメージが蓄積し、断線や接触不良につながります。
配線コネクターは「簡単・時短」が最大のメリットですが、その分、雑に扱うとトラブルが出やすい部品でもあります。
真っ直ぐ差し込み、確実に圧着する。この2点を意識するだけで、失敗のリスクは大きく減らせます。
ポイント① 配線コネクターは大量に使わない
配線コネクターは便利ですが、1本の配線に何個も使うのは避けるのが基本です。
配線コネクターは、車体側の純正配線に金具を食い込ませて接続する仕組みです。
そのため、取り付けのたびに配線の被覆だけでなく、内部の芯線にも少なからず負担がかかります。
もし同じ配線に何度も分岐を行い、コネクターを5個、6個と追加してしまうと、芯線が弱くなり、最悪の場合は断線につながる可能性があります。
断線が起きると、その回路の電装品が動かなくなるだけでなく、純正配線の修理が必要になるケースもあり、作業の手間が大きく増えてしまいます。
電装品を複数取り付ける場合は、同じ配線に集中させるのではなく、別の電源ラインから分岐することを意識しましょう。
例えば、アクセサリー電源でも複数の取り出しポイントを分散させることで、配線への負担を抑えることができます。
また、分岐が多くなる場合は、配線コネクターだけに頼らず、分岐ターミナルや電源取り出しハーネスなどを使う方法もあります。
少し準備は必要ですが、配線へのダメージを減らし、トラブルの予防につながります。
配線コネクターは手軽に使える反面、「使いすぎないこと」も重要なポイントです。
必要な場所だけに使用し、純正配線への負担を最小限に抑えることを意識しましょう。
ポイント② 車体側の配線を断線させない
断線トラブルの多くは、「サイズ違い」と「無理な取り付け」が原因です。
配線コネクターは手軽に接続できる反面、使い方を誤ると車体側の配線を傷めてしまうことがあります。
特に注意したいのは、コネクターのサイズと配線の太さが合っていないケースです。
例えば、細い配線を太線用のコネクターで接続すると、金具が芯線まで届かず接触不良の原因になります。
逆に、太い配線に細線用のコネクターを使うと、金具が深く食い込みすぎて芯線を傷つけ、断線につながることがあります。
また、付け直しを繰り返すことも断線の原因になります。
コネクターを外して別の位置に付け直すたびに、芯線にはダメージが蓄積されていきます。
一度取り付けた場所で何度もやり直すのではなく、作業前に位置とサイズをしっかり確認することが重要です。
もうひとつ見落としやすいのが、配線の余裕です。
追加する配線の長さがギリギリだと、走行中の振動や内装の動きによって引っ張られ、接続部分に負担がかかります。
結果として、接触不良や断線を起こす原因になります。
配線には少し余裕を持たせ、無理なテンションがかからないように固定しておきましょう。
配線コネクターのトラブルは、ほとんどが施工時の確認不足によるものです。
- サイズを合わせる
- 一度で確実に取り付ける
- 配線に余裕を持たせる
この3点を意識するだけで、断線のリスクは大きく減らせます。
ポイント③ 細い配線で通電しない原因
細い配線で電気が流れない原因の多くは、コネクターのサイズが合っていないことです。
電装品の中でも、LEDやバックカメラ、センサー類などは0.2sqの細い配線が使われていることが多くあります。
このような細線を接続するときに注意したいのが、コネクター内部の金具が芯線まで届いているかどうかです。
例えば、0.2sqの配線を赤や青などの太線用コネクターで接続すると、金具の幅が大きいため被覆を押すだけで、芯線までしっかり食い込まない場合があります。
この状態では外見上は接続できていても、実際には通電していないというトラブルが起きます。
このようなケースでは、細線に対応したコネクターを選ぶことが基本です。
特に、車体側が0.5sq、電装品側が0.2sqといった組み合わせの場合は、異径コネクターを使用することで確実に接続できます。
もし通電しない場合は、次の点を確認してみてください。
- 配線の太さに対してコネクターのサイズが合っているか
- 配線が奥までまっすぐ入っているか
- 金具が最後までしっかり押し込まれているか
配線コネクターは「サイズ選び」がすべてと言っても過言ではありません。
特に細い配線では影響が出やすいため、スケアに合ったタイプを選ぶことが、確実に動作させるためのポイントになります。
配線コネクターの取り外し方
配線コネクターは取り外しできますが、配線を傷めないよう慎重に作業することが大切です。
基本的に配線コネクターは一度取り付けたらそのまま使用するものですが、接続先を間違えた場合や通電しない場合など、やり直しが必要になることもあります。
その際は、無理に引っ張らず、順序を守って外すことが重要です。
まず用意するのは、先端の細いマイナスドライバーです。
ラジオペンチや細めのニッパーでも代用できますが、力をかけすぎないよう注意しましょう。

最初に、コネクターのフタのすき間にドライバーを差し込み、軽くひねってフタを少し浮かせます。
片側だけで無理に開けようとせず、反対側も同じように少しずつ開いていくと、フタを割らずに外すことができます。

フタが開いたら、配線をゆっくり引き抜きます。
このとき強く引っ張ると芯線が傷んだり、断線したりする可能性があるため、抵抗を感じる場合は無理に力をかけないようにします。
取り外した後の配線は、金具によって被覆に切れ込みが入っています。

そのままにしておくとショートの原因になるため、ビニールテープなどでしっかり絶縁しておきましょう。
なお、一度外した配線コネクターは再使用も可能ですが、金具の保持力が弱くなっている場合があります。
重要な電源ラインでは、新しいコネクターを使ったほうが安心です。
作業中は工具の滑りによるケガにも注意し、無理な力をかけずに慎重に作業することを心がけましょう。
まとめ:エーモン配線コネクターの選び方

エーモン配線コネクターは、「配線の太さに合ったサイズを選ぶこと」と「正しく施工すること」がトラブル防止のポイントです。
配線コネクターは、被覆を剥かずに電源分岐ができる便利な部品ですが、サイズ選びや取り付け方法を間違えると、通電不良や断線の原因になります。
特に重要なのは、接続する配線のスケア(太さ)を事前に確認することです。
車の電装DIYでは、車体側は0.5sq、電装品側は0.2sqという組み合わせが多く、この場合は異径コネクターを使用することで確実に接続できます。
また、0.5sq同士の接続であれば赤コネクターが基本になります。
さらに、同じ配線に何度も分岐しないことや、サイズ違いのコネクターを使用しないことも重要です。
取り付けの際は、配線をまっすぐ奥まで差し込み、一度で確実に圧着することで、接触不良や断線のリスクを大きく減らせます。
配線コネクターは手軽に使える反面、使い方次第でトラブルにつながる部品でもあります。
基本を押さえて正しく使用することで、車DIY初心者でも安全に電装品の取り付けができるようになります。
【参考】
⇒車のO/D OFFとは?オンオフの違いと走りへの影響を詳しく解説





