入院におすすめの履物は、滑りにくく衛生的で着脱しやすいスリッパやサンダル、かかと付きの病院用シューズです。
入院生活では病室だけでなく、検査室や食堂、シャワー室など病棟内を歩く場面が多く、履物の選び方ひとつで快適さと安全性が大きく変わります。
特に転倒防止や衛生面を考慮したアイテムは、医師や看護師からも推奨されるケースが多いのです。
この記事では、入院中に適した履物のおすすめアイテムと選び方のポイントを具体的に紹介します。
さらに、選んではいけないNG例や注意点、よくある疑問にも答えるので、これから入院する方やお見舞いの準備を考えている方に役立つ内容になっています。
入院におすすめの履物5選
ここでは入院生活に便利で、衛生面や安全面を考慮した履物を5つ紹介します。
入院準備の際にチェックしてみてください。
1.抗菌・滑り止めスリッパ(EVA素材)
メンズ
レディース
軽くて扱いやすく、足裏に優しい設計のスリッパです。
通気性が良く、蒸れにくい点も入院中に嬉しいポイント。
滑り止め付きなので転倒防止にも役立ちます。
2.脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプ
足をすっと入れられるスリッポンは、点滴や検査で移動が多い方におすすめ。
軽量で静音設計なので、夜間や大部屋でも周囲に迷惑をかけにくいのが魅力です。
3.使い捨てスリッパ(衛生重視)
複数足セットになった使い捨てタイプは、衛生面を重視する方にぴったり。
共有スペースや来客用にも便利で、退院後は旅行や出張用としても活用できます。
4.かかと付き「2WAY」ルームシューズ
かかとを起こして“かかと付き”として固定/踏んでスリッパの2通りで使えるタイプ。
移動時に脱げにくく、ベッド周りではさっと履けます。
静音・滑り止め・洗えるなど病棟で使いやすい仕様が揃った定番です。
5. 日本製・健康スリッパ
品質を重視するなら日本製の健康スリッパも選択肢に入ります。
長時間履いても疲れにくく、しっかりした作りなので安心して使えます。
退院後も自宅用として長く使えるのが魅力です。
入院中の履物選びで注意すべき3つのポイント
1)滑りにくさ(安全性)が最優先
病棟の床はワックスがけでツルツルしていたり、水回りで濡れていたりします。
アウトソール(靴底)が細かい溝のあるゴム系、またはノンスリップ加工の滑りにくいものを選ぶと、急な方向転換や立ち上がり時でも踏ん張りが利きます。
ビーチサンダルのように底が硬く平らなタイプは、濡れた床で横滑りしやすいので避けましょう。
2)衛生性とメンテのしやすさ
長期入院ほど“洗える”が効きます。
EVAや合成樹脂は丸洗いしやすく速乾性も高め。
布系ルームシューズは快適ですが、洗濯可表示と乾きやすさを確認してください。
病室用とシャワー室用は分けるのが基本(カビ・ニオイ対策&交差汚染を防ぐため)。
3)着脱のしやすさ+フィット調整
点滴スタンドを引きながらの移動や検査室への出入りでは、サッと履けることがストレス軽減に直結。
甲ベルトや面ファスナー、2WAYの“かかと起こし”機構があると、歩くときはホールド、ベッド周りでは脱ぎ履きラク…と使い分けできます。
むくみが出やすい方はワンサイズ上 or 調整ベルト付きが安心です。
ミニチェック:
- 静音ソール(コツコツ鳴らない)
- 軽量(片足150〜200g目安)
- 病院の持ち込みルール(かかと必須・サンダル可否・シャワー室の注意)
も事前に確認しておくと失敗しません。
履物を選ぶ際のNG例と注意点
入院生活での履物は、何でもよいというわけではありません。
実際に使ってみると、ちょっとした選び方の違いが快適さや安全性を大きく左右します。
たとえば、ソールが硬いサンダルやヒール付きの履物は一見おしゃれに見えますが、病棟内では滑りやすく、転倒のリスクを高めてしまいます。
また、床に「コツコツ」と音を響かせるタイプは、大部屋で静養している患者さんにとって迷惑になりやすい点も見逃せません。
素材の選び方も重要です。
通気性の悪いビニール製スリッパは蒸れやすく、菌の繁殖やニオイの原因になってしまうことがあります。
長時間履くことを考えると、通気性があり丸洗いできるEVA素材やメッシュタイプの方が衛生的です。
さらに、サイズが合わない履物も避けたいところです。
大きすぎると歩行中に脱げやすく、小さすぎると血流を圧迫してむくみを悪化させる恐れがあります。
このように「滑りやすい」「音が響く」「蒸れる」「サイズが合わない」といった点は、どれも入院生活を不便にする大きな要因です。
快適に過ごすためには、デザインよりも安全性と衛生性を優先して履物を選ぶことが大切です。
まとめ:入院生活を快適にする履物選びのポイント
入院中の履物は、単なる室内履きではなく「安全・衛生・快適さ」を兼ね備えていることが大切です。
滑りにくいソールや丸洗いできる素材は転倒防止と清潔維持に役立ち、かかと付きや2WAY仕様は歩行時の安定感を高めてくれます。
逆に、音が響くタイプや蒸れやすい素材、サイズが合っていない履物は避けるべきです。
今回紹介したような抗菌スリッパ、静音スリッポン、洗えるEVAサンダルや2WAYルームシューズなどは、入院生活を安心して過ごすための心強い味方になります。
退院後も自宅で活用できるアイテムが多いので、決して無駄にはなりません。
病院のルールや自分の体調に合わせて最適な履物を選ぶことで、入院生活のストレスはぐっと減らせます。
小さな準備の差が快適さを大きく左右することを意識して、ぜひ事前に用意しておきましょう。
【参考】
⇒入院中にポータブルテレビは使える?選び方と注意点を徹底解説