書き初めの言葉は、小学生なら学年に合わせた“書きやすい文字数・書きやすいテーマ”から選ぶのが最も失敗しない方法です。
12月に入ると冬休みの宿題として出される書き初め。課題が指定されていない場合、「何を書けばいいの?」「何文字が書きやすいの?」と迷ってしまい、なかなか筆を取れないお子さんも多いです。
書き初めは学年によって書ける漢字の難易度が大きく違うため、無理のない言葉を選ぶことが作品の完成度を大きく左右します。
さらに、“お正月・自然・抱負”の3つのジャンルから選べば、どの学年でも取り組みやすく、見栄えの良い作品に仕上がります。
この記事では、小学生の低学年・高学年に分けて書きやすい言葉を種類別に紹介し、さらに 選び方のポイントや仕上がりが良くなるコツもわかりやすく解説します。
お子さまが「これなら書ける!」と迷わず始められるよう、今日から使える具体例をまとめています。では、さっそく見ていきましょう。
書き初めの言葉|小学生〈低学年〉におすすめの言葉

小学生の低学年(1〜3年生)は、まだ習う漢字が限られているため、ひらがな中心・画数が少ない漢字中心・2〜3文字程度がもっとも書きやすい構成です。
まずは、学年ごとの“書きやすい文字数”を整理しておきましょう。
- 1〜2年生:ひらがな・カタカナで2〜3文字
- 3年生:漢字2文字、または漢字+ひらがなで3〜4文字
このあたりを意識して言葉を選ぶと、無理なくバランスの取れた作品に仕上がります。
■ 低学年に向いているテーマは「季節・自然・お正月」
低学年はまだ語彙が少ないこともあり、季節・自然・お正月・身近なものといった、イメージしやすい言葉が向いています。
ここでは、書きやすさと見映えの良さを両立した“課題3ジャンル”の中から、低学年にぴったりの言葉を紹介します。
【課題1:お正月に関する言葉】
お正月は季語として使えるため、冬休みの宿題と相性抜群。
縦長に書きやすい文字が多く、ひらがなの形も整えやすいです。
- まつ
- たけ
- はつひ
- うま/とら/たつ(干支)
- 元日
- 朝日
- はつ春
- うめの花
【課題2:冬や自然に関する言葉】
自然の言葉は画数が少ない漢字が多く、低学年でも書きやすい構成です。
- そら
- にじ
- あさひ
- さくら
- 大空
- 冬山
- 雪だるま
- ふゆの朝
【課題3:自分自身に関する言葉(抱負・願い)】
低学年でも書きやすいひらがなが中心。
その年の抱負として提出すると評価も高いジャンルです。
- ゆめ
- げんき
- みらい
- こども
- 前進
- 生きる
- 友だち
- やる気
- つよい心
低学年が“上手に見える”書き方のコツ
低学年の作品はのびのび・元気よく・太い線で書くことが高評価のポイント。
ひらがなは縦長の字(う・け・ま・はなど)が形を整えやすく、丸い字よりも見映えします。
また、漢字よりもひらがなを小さめに書くと全体のバランスが整います。
書き初めの言葉|小学生〈高学年〉におすすめの言葉
高学年(4〜6年生)になると、習う漢字が増えるため、力強い二字熟語・四字熟語・漢字+ひらがな構成の言葉が書きやすく、作品としてもぐっと仕上がりが良くなります。
まずは学年ごとの“最適な文字数”を整理します。
- 4年生:漢字2文字、または漢字+ひらがなで3〜4文字
- 5〜6年生:漢字4文字、またはひらがな1つ入りの4文字構成
特に5〜6年生は 四字熟語が映える学年です。
■ 高学年に向いているテーマは「お正月・自然・抱負」
高学年になると、言葉の意味も理解できるようになります。
ただ書くだけでなく、“意味を意識して書くこと”が評価のポイント にもなるので、少し大人っぽい語句に挑戦するのがおすすめです。
【課題1:お正月に関する言葉】
お正月の言葉は縁起が良く、学校の課題としても採用されやすいテーマです。
- 新年
- 新春
- 初夢
- 初日の出
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 新春到来
- 新しい年
- お年玉
- 新春の朝
【課題2:冬や自然に関する言葉】
四季をテーマにした言葉は書道展でもよく選ばれ、筆づかいを活かしやすいジャンルです。
- 初雪
- 若草
- 冬の朝
- 白い雪
- 雪明かり
- 晴れた空
- 日本晴れ
- 春待つ心
- 花鳥風月
- 風林火山
【課題3:自分自身に関する言葉(抱負・願い)】
高学年は“抱負を込めた言葉”が映えます。
四字熟語も増えるので作品のレベルも上がります。
- 大志
- 若い力
- 美しい心
- 希望の朝
- 強い意志
- 一期一会
- 文武両道
- 有言実行
- 正々堂々
- 早寝早起
■ 高学年が“上手に見える”書き方のコツ
高学年は字の形が安定してくるため、バランス・リズム・意味を意識して書くと作品がぐっと引き締まります。
- 画数の多い漢字を中心にすると堂々とした作品になる
- 四字熟語は2文字目と3文字目を少し大きく書くとリズムが出る
- 言葉の意味を理解して書くと自然と筆圧や動きに差が出る
- 漢字よりもひらがなはやや小さく書き、全体をまとめる
■言葉の意味を理解して書くとどう変わるの?
高学年になると、ただ文字を書くのではなく、言葉の意味を理解したうえで気持ちを込めて書くことが大切になります。
これが「筆圧や動きに差が出る」ということです。
たとえば――
「力強く生きる」「前進」 など前向きな言葉
→ 自然と筆に力が入り、線が太めで勢いのある字になります。
「美しい心」「晴れた空」 のようにやわらかい印象の言葉
→ 線がやさしく、伸びやかでバランス重視の書きぶりになります。
四字熟語(例:正々堂々、文武両道)
→ 重みや荘厳さを意識し、始筆や止めを丁寧に意識するようになります。
つまり、言葉のイメージがそのまま筆づかいに現れ、作品に深みが出るのです。
低学年ではなかなか難しい「言葉と書き方のリンク」が、高学年になると意識できるようになるため、書いた作品にも自然と“味わい”や“力強さ”の違いが表れます。
Q&A|書き初めの疑問をまとめて解決
Q1. 書き初めの用紙サイズは学校によって違うの?
A:はい、違います。
一般的な半紙サイズ(24〜33cm程度)や縦長の書き初め用紙(八つ切・半切など)が使われます。
しかし学校が指定している場合が多いため、購入前に連絡帳や配布プリントで確認しておくと安心です。
Q2. 墨は「固形墨」と「液体墨」どちらを使うべき?
A:小学生なら液体墨がおすすめ。
固形墨は香りや深みのある色が出ますが、すり時間がかかり練習量が減ってしまいます。
冬休みの宿題は練習回数の確保が大事なので、扱いやすく失敗も少ない液体墨の方が合っています。
Q3. 書き初めの練習は何枚くらいすれば良い?
A:目安は3〜5枚を1セットとして2セット(合計6〜10枚)。
最初はウォーミングアップ感覚で書き、後半でバランスを整えると仕上がりが安定します。
10枚以上書くと疲れて筆が乱れがちになるので、すっぱり切り上げるのもコツです。
Q4. 子どもの字が雑になってしまう場合の対策は?
A:「最初に名前を書く → 本文を書く」という順番に変えると改善することがあります。
名前は一番最後だと疲れて雑になりがちですが、先に書くと集中した状態で丁寧に書けるため、作品全体がきれいに仕上がります。
Q5. 書いた作品はどのくらい乾かせばいい?
A:最低15〜20分。
冬場は乾くのが遅いので、床に新聞紙を敷き、半紙の下に少し空気を通すようずらして置くと乾きが早まります。
湿ったまま提出袋に入れるとシワになるので要注意です。
まとめ:学年に合った言葉選びで、書き初めはもっと楽しくなる

書き初めの言葉選びは、学年ごとに文字数や難易度の“ちょうどいい基準”を知っておくだけで、一気に迷わなくなります。
低学年(1〜3年生) は、
- ひらがな中心
- 短い言葉
- 身近な季節語やお正月に関する語句
を使うと、形が取りやすくのびのびと書けます。
高学年(4〜6年生) は、
- 漢字の画数を意識してバランスを整えやすい語句
- 四字熟語や季節の言葉
- 抱負や願いを込めた表現
を選ぶことで、深みのある作品になります。
また、同じ言葉でも書き手が意味を理解して書くと、ゆっくり丁寧に運筆したり「ここは力を抜こう」と調整したりと、自然と字にメリハリが生まれます。
冬休みの書き初めは、学年に合った“書きやすい言葉”を選ぶことで、仕上がりがぐっと安定し、お子さんの達成感も高まります。
作品を書き終えたら、ぜひ名前も丁寧に。
これも立派な作品の一部です。
【参考】


