ゆうパケットプラスは、厚み7cm・重さ2kgまでの荷物を全国一律料金で送れる便利な配送サービスです。
しかし実際には「サイズオーバー」として窓口で受け付けを断られてしまうケースも少なくありません。
見た目には入りそうでも、「フタが浮いている」「重さが微妙に超えている」だけでNGとなる場合もあり、特に初めて使う方は注意が必要です。
この記事では、ゆうパケットプラスがサイズオーバーになる具体的な原因と、その場でできる対処法をわかりやすく解説します。
梱包の工夫や代替サービスの選び方も紹介しますので、発送トラブルを防ぎたい方はぜひ最後までご覧ください。
サイズオーバーで断られる3つの原因|専用箱でも注意が必要
ゆうパケットプラスは専用箱を使うことでサイズ制限が明確に定められており、「24cm × 17cm × 7cm以内、かつ2kg以下」であれば原則として受け付けてもらえます。
ところが実際には、専用箱を使っていてもサイズオーバーとして断られることがあるのです。
なぜそんなことが起きるのか、主な原因を3つ解説します。
1. フタが自然に閉じていない(無理やりテープで止めている)
もっとも多いのがこのパターンです。
専用箱は「フタがきちんと閉まった状態で使うこと」が条件です。
中身が膨らんでいたり、詰めすぎていたりして、箱のフタが自然に閉じない場合、サイズオーバーと判断されることがあります。
「テープで押さえれば閉じるから大丈夫」と思っても、郵便局では自然な状態での閉まり具合を確認するため、受付不可になるケースが多いです。
2. 箱の形が変形している(膨らみ・膨張・ゆがみ)
専用箱に収まっていても、詰め込みすぎで箱の側面や底面がふくらんだ状態になると、実質的に規定サイズを超えたと判断されることがあります。
【特に注意すべきポイント】
- 箱の側面がボコッと膨らんでいる
- 底面が浮き上がってガタついている
- フタの両端が箱の側面から浮いている
このような変形があると、ゆうパケットプラスの「定型サイズ」から逸脱していると見なされ、受付を断られる原因になります。
3. 重量オーバー(2kgを1gでも超えるとNG)
サイズはクリアしていても、重さが2kgを超えていると受付不可です。
しかも郵便局では電子スケールできっちり測るため、家庭用の秤で「だいたい2kgくらい」と思っていた荷物が、実際は2.02kgでNGというケースも珍しくありません。
【特に重量がかさみやすいもの】
- 書籍や資料を複数まとめて入れた場合
- 液体や缶・瓶類などの詰め合わせ
- 小型家電やアクセサリー類をまとめて送る場合
この3つが、ゆうパケットプラスが「サイズオーバー」で断られる実際の原因です。
いずれも「専用箱を使っているから大丈夫」と油断すると引っかかるポイントなので、事前確認をしっかり行いましょう。
サイズオーバー時の対処法3つ|ゆうパケットプラスで受付されるためにできること
ゆうパケットプラスが「サイズオーバー」で断られてしまった場合でも、焦る必要はありません。
以下の対処法を取れば、多くの場合、その場で再受付してもらえる可能性があります。
1. 荷物の詰め直し・再配置でフタを自然に閉じられるようにする
もっとも簡単で効果的なのは、箱の中身の配置を見直すことです。
フタが浮いてしまう場合は、中身の偏りや重なりが原因のことが多く、次のような工夫で改善できます。
- 厚みのある物を中央ではなく両端に分けて詰める
- 柔らかい物はできるだけ圧縮して薄くする(衣類・タオルなど)
- 固形物の角がフタに当たっている部分を回避するように向きを変える
郵便局で断られても「梱包を調整してきます」と伝えれば、再来店で受付してくれるケースがほとんどです。
2. 重さを1.9kg程度に抑えるよう中身を調整する
重さがギリギリの2.0kgに近い場合、たった数gの超過でNGになります。
そのため、発送前にあらかじめ少し軽め(1.9kg以下)にしておくのが安全です。
具体的には、
- 同封物を1〜2点抜いて別送に回す
- 紙類や箱など、不要な梱包材を外して軽量化
- 複数注文なら「1箱に詰めすぎず、分割発送」も視野に入れる
もし家庭用のスケールに不安がある場合は、郵便局の窓口で確認してもらうのが確実です。
3. ゆうパック・レターパックなど他の配送方法に切り替える
どうしてもゆうパケットプラスに収まらない場合は、他の配送サービスへ切り替えるのがスマートな選択です。
■ レターパックプラス(520円)
- 厚さ制限なし(封が閉まればOK)
- 最大4kgまで
- 全国一律料金/対面手渡し
書類や薄手の衣類・雑貨などであれば、封筒型にして発送できることもあります。
■ ゆうパック
- サイズと距離によって料金が変動
- 重さは25kgまでOK
- 補償・時間帯指定・追跡あり
とくに、重量オーバーの場合はゆうパックが最適解です。
差額は出ますが、確実に送れる・再発送の手間がない点で、コスト以上のメリットがあります。
以上が、ゆうパケットプラスのサイズオーバー時に取るべき正しい対処法です。
どの対処法が最適かは「どの条件を超えているのか?」によって変わります。
フタの閉まり具合・箱の変形・重量オーバー、それぞれの要因を冷静に見極めることが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. ゆうパケットプラスの厚さは7cmまでOKですか?
A. はい、ゆうパケットプラスは厚さ7cm以内の専用箱を使用するため、7cmまで対応しています。
以前出回っていた「5cmまで」といった情報は、別サービス(通常のゆうパケット)と混同されている誤解です。
Q. フタをテープで止めれば多少浮いていても大丈夫ですか?
A. いいえ、フタが自然に閉まらない状態はNGです。
中身を詰め直して、箱が変形せず、フタがしっかり閉じるよう調整してください。
テープで押さえつけた状態では、受付を断られる可能性が高いです。
Q. 2kgを少しでも超えるとどうなりますか?
A. 1gでもオーバーしていれば受付不可です。
郵便局では高精度のスケールで測定されるため、発送時は1.9kg以下に抑えるのが安全です。
Q. コンビニから出した場合でもサイズオーバーが確認されますか?
A. はい。コンビニで受付された荷物も、最終的には郵便局でチェックされます。
サイズや重さが基準を超えていれば、後日返送されることもあるため注意が必要です。
Q. ゆうパケットプラスの箱を変形させてもいいですか?
A. 専用箱は折り曲げたり、膨らませたりして使うことはできません。
外寸・形状を保ったまま使用するのがルールです。
まとめ|専用箱だからこそ「フタが自然に閉じるか」がすべて
ゆうパケットプラスは、送料全国一律で使いやすく、厚み7cmまで対応できる点が魅力の配送サービスです。
ですが「専用箱にさえ入ればOK」と思ってしまうと、サイズオーバーで受付拒否される落とし穴があります。
特に気をつけたいポイントは以下の3つです。
- フタが自然に閉まらないとアウト(無理なテープ固定はNG)
- 箱の形が変形していないか確認(膨らみ・反り返りに注意)
- 2kg以内を厳守する(家庭用スケールの誤差に注意)
もしサイズオーバーとなってしまった場合は、中身の詰め直しや他サービス(レターパック・ゆうパック)への切り替えで対応できます。
「ちょっとくらいなら…」と妥協せず、正しく測って・収めて・閉じておくことが、スムーズで安心な発送の第一歩です。
フリマ発送・通販・家族への荷物など、あなたの送りたい想いを、トラブルなく届けましょう。
ローソンの宅配便の受付時間に関しては、コチラの記事でまとめてあります。