むじなそばは、きつねそばの甘辛い油揚げとたぬきのサクッとした揚げ玉両方を乗せたそばのことです!
揚げ玉と言えば、たぬきそばとどう違うのか気になるところです。
この記事では、むじなそばって何なのかとその由来と発祥、そしてたぬきそばとの違いをお伝えします。
それでは早速見ていきましょう。
むじなそばとは何?
先ほどお伝えした通り、むじなそばとは、きつねそばの甘辛い油揚げと、たぬきのサクッとした揚げ玉両方を乗せたそばのことです!
日本の伝統料理で、この油揚げとたぬきの揚げ玉がより一層そばの味わいを引き立ててくれます。
きつねそば、たぬきそばの具材を同時に食べられるのは満足感がありますね。
想像しただけでもおいしそうで、お腹が空いてきます♪
むじなそばとたぬきそばの違いは?
むじなそばとたぬきそばは、ベースの蕎麦は同じですが乗せている具材が異なります。
「むじなそばとは何?」で記載したように、揚げ玉を乗せた蕎麦のことをたぬきそばと言います。
揚げ玉は「タネが無い」=「タネ抜き」が訛って「たぬき」となったと言われています。
むじなそばは、たぬき蕎麦に対して揚げ玉だけでなく、きつねそばの油揚げも乗せています。
たぬきそばときつねそばに対抗して、むじなそばと名付けられたとの説があります。
むじなそばの名前の由来と発祥は?
むじなそばの名前の由来は、
- 油揚げを乗せたきつねでもなく、揚げ玉を乗せたたぬきでもないことから「むじな」そばと呼ばれるようになった
- 「同じ穴のむじな」ということわざから来た
の2つの説があります。
※「同じ穴のむじな」とは一見違って見えて、実は同類という意味合いのことわざ。
むじなそばの名前の由来となった「むじな」とはアナグマやハクビシンの別名で、地方によってはたぬきのこともむじなと呼びます。
アナグマが掘った巣穴に他の動物、他のアナグマやたぬきが住み着くことがあるんですね。
異なる種類の動物が同じ場所にいることから「違うように見えても仲間である」ことを表したことわざが「同じ穴のむじな」です。
そう考えると、むじなそばはたぬきそばときつねそばの仲間ということになります。
発祥は東京都葛飾区の「松月庵」という蕎麦やさんですが、2017年3月に閉店してしまいました・・・。
むじなそば発祥のお店で、もう二度と食べられないのは残念です。
発祥のお店では食べることはできませんが、現在も東京でむじなそばを食べられるお店があるので厳選3店舗ご紹介していきます♪
東京でむじなそばが食べられるお店
1.翁そば(おきなそば)
- 所在地:東京都台東区浅草2丁目5‐3
- 定休日:日曜日
- 営業時間:月曜日~金曜日
- 11時45分~15時00分/16時30分~19時30分
創業は大正3年、東京・浅草にある100年以上続く老舗のお蕎麦屋さんです。
むじなそばは裏メニューでメニューには載っていませんので、直接店員さんに注文しましょう。
カレー南蛮そばも人気があり、濃厚なカレースープと平打ちそばの相性もバッチリです!
2.甲州屋(こうしゅうや)
- 所在地:東京都台東区寿4丁目16-5
- 定休日:日曜日
- 営業時間:月曜日~土曜日
11時00分~22時00分
大正13年(1924年)創業の老舗。
三代続く町蕎麦店で、浅草や寿の地元の方々に長く愛されています。
夏季限定の二色もり(そばとそうめんの合い盛り)も有名です。
3.巴屋(ともえや)
- 所在地:東京都渋谷区代々木3丁目45-10
- 定休日:日曜日、水曜日
- 営業時間:
月曜日~金曜日 11時30分~16時00分
土曜日 11時30分~15時00分
唱和36年(1961年)創業。
こちらもむじなそばが食べられる貴重な店舗です。
渋谷でむじなそばが食べられる店舗があるのは意外ですよね。
ツユの効いた出汁と、ジューシーな豚カツが絶妙のカツ丼も人気があります。
3店舗とも確実に足を運びたい場合は、事前に電話確認することをおすすめします。
まとめ:むじなそばを知って食べてみよう!
まとめると、
- むじなそばとは、きつねそばの油揚げとたぬきそばの揚げ玉の両方を乗せたそばのこと
- むじなそばとたぬきそばの違いは、油揚げが乗っているかどうか
- むじなそばの名前の由来は「同じ穴のむじな」とたぬきときつねに対抗してむじなになったの2説ある
一見、たぬきそばに似ていますが、油揚げが入っているので全く違います。
ご紹介した3店舗はどこも美味しい店ですので、ぜひ足を運んでみてください。
ぜひお近くのお蕎麦屋さんでむじなそばを探してみて下さいね!
この記事を通して、むじなそばの魅力が伝わったら嬉しいです。
【参考】