大晦日は一年を締めくくる特別な日。
家族や友人と食卓を囲みながら、「今年も無事に過ごせたね」と語り合うひとときは、何よりも幸せな時間です。
定番の年越しそばはもちろん、最近では寿司やすき焼き、鍋、オードブルなど、“ごちそう感のあるメニュー”を取り入れる家庭も増えています。
この記事では、大晦日の食べ物ランキングTOP10(2025年最新版)を紹介しながら、食べてはいけないとされる料理、そしてそば以外の人気メニューも詳しく解説します。
大晦日の食べ物ランキングTOP10(2025年最新版)
近年のアンケートやSNSの傾向をもとに、大晦日に人気のあるメニューをランキング化しました。
2025年のトレンドは「家族団らん」「簡単・豪華」「映えるメニュー」。
全国的に、温かい鍋料理や手巻き寿司の人気が再び高まっています。
第10位:手巻き寿司
見た目が華やかで、パーティー感を演出できるのが人気の理由。
自分で好きな具材を選べるので、子どもから大人まで楽しめます。
具材はまぐろ・サーモン・カニカマ・たくあん・ツナマヨなどバリエーション豊富。
家庭で作ればコスパもよく、準備が簡単な点も支持されています。
「テーブルを囲んで作る楽しさ」が、年末の食卓を盛り上げてくれます。
第9位:刺身
大晦日は少し贅沢にお刺身を、という家庭も多いです。
わさび醤油を添えて、冷酒とともに味わうのが大人の定番スタイル。
紅白の刺身(まぐろと鯛など)はお祝いの意味もあり、彩りの良さから「年末の縁起物」としても人気。
食べ過ぎず軽く済ませたい人にもぴったりです。
第8位:年越しうどん
西日本を中心に人気を集めるのが「年越しうどん」。
長く太い麺が“健康長寿”を象徴するとされ、縁起の良い一品です。
香川県では、元旦に「年明けうどん」を食べる習慣もあり、
白いうどんに赤い具(えび天や梅干しなど)を添えるのが特徴です。
出汁はかつお節と昆布をベースに、鶏ガラや煮干しを加えると一層風味豊かに。
トッピングはえび天・かまぼこ・温泉卵などが定番です。
第7位:すき焼き
甘辛い味付けが人気のすき焼きは、年末の“ごちそう代表”。
家族で鍋を囲み、笑顔で過ごす時間は年の瀬の幸福そのものです。
愛知県では、すき焼きを「ひきずり」と呼ぶ地域もあり、“嫌なことを年内に引きずらない”という願いが込められています。
また、近年は和牛や地元ブランド牛を使った“贅沢すき焼き”もトレンド。
「今年一年がんばった自分へのご褒美」として選ぶ人が増えています。
第6位:天ぷら
年越しそばと相性抜群の天ぷらは、根強い人気を誇ります。
えび天、かき揚げ、まいたけ、さつまいもなど、どれもそばのつゆに浸すと絶品。
「サクサク衣+出汁の旨み」の組み合わせが冬の寒さを和らげ、年越しの夜に温かさを感じさせてくれます。
油の処理が大変な場合は、スーパーや天ぷら専門店の惣菜を活用するのもおすすめです。
第5位:おせち料理
地域によっては、大晦日におせちを食べ始める家庭もあります。
北海道や東北の一部では、「元旦はゆっくり過ごすために前日におせちを味わう」習慣も。
黒豆・数の子・伊達巻など、それぞれに「健康」「子孫繁栄」「金運」などの意味が込められています。
おせちを少しずつつまみながら、日本酒を飲むのも年末らしい楽しみ方です。
第4位:オードブル
近年は「年越しパーティー」スタイルが人気で、デパ地下や宅配オードブルの需要が急増。
チーズ、生ハム、ローストビーフ、クラッカー、ミニキッシュなどを盛り合わせると華やかです。
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彩り豊かで写真映えするため、SNSでも注目されているメニュー。
準備も簡単で、後片付けも楽なのが嬉しいポイントです。
第3位:鍋料理
寒い大晦日には、やはり鍋料理が恋しくなります。
寄せ鍋、キムチ鍋、豆乳鍋、もつ鍋、しゃぶしゃぶなど、バリエーションは無限。
家族全員で囲める“団らん料理”として人気が高く、最近では「シメの雑炊」や「うどん」までセットになった鍋つゆも多数登場しています。
冷蔵庫にある野菜を使い切ることもでき、節約にも◎。
食べ終わった後の片付けが楽なのも支持される理由です。
第2位:お寿司(にぎり・ちらし・海鮮丼)
お祝い事に欠かせない「お寿司」は、大晦日にも人気の定番。
家族で出前を頼んだり、スーパーでちょっと贅沢なお寿司を買う人も多いです。
特に近年は「海鮮ちらし」や「手毬寿司」など、華やかで写真映えするスタイルが人気上昇中。
魚介の旨みと酢飯の香りが、年末の疲れた胃にも優しく感じられます。
第1位:年越しそば
堂々の1位は、やはり日本の伝統「年越しそば」。
その由来は江戸時代にまでさかのぼり、「長く細く生きる」「災いを断ち切る」という意味が込められています。
最近は、天ぷらそば、鴨南蛮そば、にしんそばなど、地域や家庭によって個性もさまざま。
インスタントそばを手軽にアレンジして楽しむ人も増えています。
注意点としては、“年をまたいで食べないこと”。
「厄を持ち越す」と言われているため、12月31日中に食べきるのがポイントです。
大晦日に食べてはいけないとされるもの
昔からの風習として、「年末に避けた方が良い」とされる食べ物があります。
現代では気にしない家庭も多いですが、知っておくと話のネタにもなります。
● 牛肉・豚肉などの四足動物
かつては「殺生を避ける」という考えから、牛や豚などの肉は控える習慣がありました。
年神様を迎える前に血生臭いものを食べるのは縁起が悪いとされたためです。
ただし鶏肉は例外で、「一歩一歩地に足をつける」意味からOKとされています。
お雑煮に鶏肉を使う地域が多いのはその名残です。
● 鍋料理
「アク(悪)が出る」との語呂合わせから、昔は避ける家庭もありました。
ですが現代では“家族で囲める団らん料理”としてすっかり定番に。
● 年越しそばを年をまたいで食べる
これは全国的に今も残る風習。
「年をまたぐ=厄を持ち越す」と考えられるため、食べ終えるタイミングには注意しましょう。
大晦日のそば以外におすすめの食べ物
そば以外にも、縁起が良くて美味しい“大晦日ごはん”はたくさんあります。
- 年越しうどん:西日本で定番。太くて長い麺が「健康長寿」を象徴。
- 年越しラーメン:北海道や新潟など、一部地域で人気。
「すする音が福を呼ぶ」「感謝を伝える」などの意味もあると言われます。 - おでん・煮物:冷めても美味しく、前日に仕込める便利料理。
- ピザやチキンなど洋風メニュー:若い世代の間では、年末パーティー風の食卓も定番化しています。
どの料理も「温かい」「縁起が良い」「家族で囲める」という共通点があります。
まとめ|大晦日は“縁起と感謝”を味わう日
大晦日の食べ物ランキングTOP10を見てみると、日本人の食文化の中に「縁起を担ぐ」「家族を大切にする」という心が息づいていることが分かります。
中でも1位の年越しそばは、長寿や厄払いの象徴として今も多くの人に親しまれています。
そして寿司、鍋、すき焼きなど“家族が集う料理”が上位を占めているのも納得ですね。
一方で、昔から「食べてはいけない」とされていた食材にも意味があり、それを知ることで日本の年末文化をより深く理解できます。
2025年の大晦日は、伝統を大切にしながらも、自分たちらしい形で一年を締めくくってみてください。
温かい料理と笑顔のある食卓こそが、最高の年越しです。
【参考】